• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

それでもあなたは裁判員になりますか?

『無実』上・下 ジョン・グリシャム著 監修白石朗 ゴマ文庫 762円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

バックナンバー

2008年5月9日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

『無実』上・下 ジョン・グリシャム著

『無実』上・下 ジョン・グリシャム著

 裁判員制度の開始が近づいている。そんなときに時宜を得たノンフィクション大作が出た。グリシャムは法廷もので名高いミステリー作家だ。大金の報酬を巡って検事と弁護士が口角泡をとばす。

 オクラホマという米国中西部の州の小さな町で起こった残虐な女性殺人事件を、米国史上まれに見る、驚くべき冤罪事件として、綿密な調査で明らかにしていく。明らかに事件と関係ない無実の男が、警察の厳しく狡猾な取り調べで、見る見る自白に追い込まれていく過程が凄い。

 殺人事件の犯人が、物的証拠ゼロの状態で裁判にかけられる。そして、評決は陪審員による、審判にゆだねられる。そして、証拠ゼロで、陪審員は有罪と裁決した。現場に残された毛髪や赤い掌の痕などのずさんでな証拠鑑定、被告人の精神的不安定などが弁護側から出されても、陪審員たちは、真っ直ぐに死刑判決に向かって突き進んでいく。

 無罪の死刑囚として拘留された男の恐怖、そして、突然DNA鑑定が持ち込まれ、一気に裁判は冤罪であることが判明する。中西部の小さな町は一気に全米規模を震撼させた事件の町となった。

 さすが、グリシャムといいたくなるほどの精緻な取材は、上下巻通じて読み始めたらやめられなくなる。

 この本を読んだあとで、裁判員への召集状が届いたら、あなたは裁判員になりますか?

「書物漂流」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リクルートは企業文化そのものが競争力です。企業文化はシステムではないため、模倣困難性も著しく高い。

峰岸 真澄 リクルートホールディングス社長