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日本の伝統美と戦略性---井上誠一

2008年5月28日(水)

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 井上誠一は「霞ヶ関」の会員で、昭和の初めにはハンディ7の腕前を持つプレーヤーだった。藤田欽哉設計の東コース造成に携わり、設計家を目指していた井上が偶然巡り会った土地が「大洗」の防風林海岸の土地だった。

 「松と砂の単調なデュエットに過ぎない」風景に感動して「夢の園」と呼んでいた土地に戦後の昭和28年、ゴルフ場を設計することになるのだから不思議な邂逅だった。

『大洗ゴルフ倶楽部』昭和28年開場。6番、340ヤード、パー4。グリーンまわりの巧みなバンカーの配置が恐怖感を与えている

『大洗ゴルフ倶楽部』昭和28年開場。6番、340ヤード、パー4。グリーンまわりの巧みなバンカーの配置が恐怖感を与えている


 リンクス風コースの適地に恵まれただけに井上が全力投球で設計したことは想像がつく。実際に「大洗」は名匠・井上の傑作といって良いほど評価は高い。

 「砂丘と黒松林だけの最も素朴な組合わせによる美、これを主題にしてコースの戦略性を強く発揮せしめる」ことをテーマにバラエティ豊かなホールデザインに挑戦したからだ。自然のハザード(松林)があるので、バンカーは開場当時30個(現在は28個)と少なく、適所に残された松が垂直の障害物(バーチカルハザード)となって、戦略的に効いている。

 たとえば、ハンディキャップ1のホールになった5番、460ヤード、パー4は会員が「中ノ島」と呼ぶ松林群を迂回するフェアウェイが狭く、飛距離と方向性が正確に決まらないと2打でグリーンを狙えない設定。ベストルートの誤差が左右で10ヤードしかない厳しさがある。バンカーをひとつも置かないホールがこれほど厳しいショットを要求する例もない。

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