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18番ホール第2打の雄叫び---片山晋呉

UBS日本ゴルフツアー選手権(宍戸ヒルズ)優勝

  • 塩原 義雄

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2008年6月6日(金)

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写真:細田榮久(以下すべて)

写真:細田榮久(以下すべて)

 世界のメジャー大会で優勝争いに加わりたい。それが、片山の願いだ。そのレベルに到達するには、何が足りないのか。どうすればいいのか。昨年から、フィットネスコーチ、テクニカルコーチ、さらにはクラブメーカーのスタッフとともにチーム片山として取り組んできたテーマがある。

 日本のメジャーであるUBS日本ゴルフツアー選手権最終日のプレー、そして18番ホールのラフからグリーンをとらえた第2打に、課題を着実にクリアしてきている姿が浮き彫りにされた。

雄叫びとともに打ち出された渾身の1打

 2打差をつけて迎えた最終18番パー4ホール。確実にフェアウェイをとらえ、グリーン中央に2オンさせてパーでホールアウトすれば、優勝を勝ち取れる。日本オープン、日本プロ、日本シリーズには勝っている片山にとって、残された日本のメジャータイトルは、このUBS日本ゴルフツアー選手権だけとなっていた。

 念願のタイトル獲得は目前に迫っていた。ティショットでは確実にフェアウェイをとらえるべく3Wを手にした。このホール、ドライバーの飛距離でプッシュアウトしたら大きなトラブルになりかねない。狙いはフェアウェイ左サイドに待ち構えるバンカーの右。

 片山のティショットは、フェードがかかりきらずにバンカー左手前の深いラフにつかまってしまった。足首の上まで隠れるほどの長さ。ボールは、そのラフに埋まるように止まっている。グリーンの手前エッジまで180ヤード、ピンまでは196ヤード。

 SWかAWでいったんフェアウェイに出して、第3打に勝負をかけるのか。この大会、ここからそうした狙い方をする選手が何人もいた。

 決断は、早かった。8Iをキャディバッグから抜き取ると、思い切り振り抜いた。

「ウォーッ!」とも「ウワーッ!」ともつかない叫び声が響く。フォロースルーでは右足を飛球線方向に大きく踏み出していた。長い芝生がズボッと切り取られて、舞い上がる。ボールは花道で弾むと、そのままグリーンに転がり上がっていった。

 どうして8Iだったのだろう。なぜ、素早く決断できたのだろう……。そのナゾを片山は、こう解き明かした。

 「世界のトッププロといわれる選手たちは、あの状況で時間をかけないでしょう。ぱっと見て、さっさと決めて打つ。それだけの経験を積んでいるから、迷うことなんてない。8番アイアンを選んだわけ? 

 それも、ああした状況でどのクラブで打てば、どういう結果になるか、あれこれ考えるまえにイメージが浮かぶんです。トッププロたちは、そうした引き出しを頭の中にいくつも持っている。僕の場合は、全米オープンで戦ってきた経験が、自然にあの選択をさせてくれた。あの状況で刻んでいるようでは、世界のメジャーでは通用しないでしょう」

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