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人類の未来に関する怖い話

『人類が消えた世界』アラン・ワイスマン著 鬼澤忍訳 早川書房刊  2000円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2008年6月6日(金)

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『人類が消えた世界』アラン・ワイスマン著

『人類が消えた世界』アラン・ワイスマン著

 環境危機を煽るキワモノ本かと思ったら、意外にしっかりとした取材や検証データに富んだ書物だった。1つの大きな仮定としては、いまある地球から、ある日人類が1人もいなくなった、という状況を造っている。

 もう1つの仮定は、1人もいなくならなくても良い生活が、いま地球上のどこかで、営まれている。そこを訪ねる。そこは、幻想のエデンの園である。アマゾンの奥地、エクアドルの東に拡がる原生林に生きる人々。ポーランドと、ベラルーシの国境地帯に拡がる亜寒帯原生林などを守るたった1人の人物などなど。

 でも決定的に面白いのは、口絵に書かれたCGだ。マンハッタンから突然人類が姿を消したと想定した場合の時間を追ったクロニクル画像だ。
 ・数日後:都市の排水機能が麻痺し、地下鉄が水没する。
 ・2~3年後:下水管、ガス菅が破裂し、亀裂が入った舗装道路から草木が芽を出す。
 ・5~20年後:木造住宅やビルの瓦礫に火がつき、大火で燃え尽きる。
 ・200~300年後:丈夫に造られたボルトが寒暖時の伸縮に絶えられず、すべての橋脚が破壊される。
 ・500年後:マンハッタンは巨大なオークやブナに覆われ、コヨーテ、ハヤブサ、ヘラジカなどがセントラルパークに戻ってくる。このころなら、ちょっと行ってみたいような気がする。
 ・1万五千年後:マンハッタンは氷河に覆われる。次の氷河期の到来
 ・50億年後:膨張した太陽の熱で、地球は蒸発する。

 だいぶ前にカール・セーガンが言っていたことだが、いまの俗悪テレビ番組の電波が、宇宙を渡ってどこかの知的生物に受信され、地球人が馬鹿にされる。でもまあ、良いじゃないか。

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