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幸せの「笑い皺」 ― ケニー・ペリー

I just kind of kept my visor down.(バイザーを下げ続けたんだ)

  • 舩越 園子

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2008年6月12日(木)

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ケニー・ペリー

I just kind of kept my visor down. ― ケニー・ペリー

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(写真:田辺 安啓)

 今田竜二の初優勝は日本のゴルフファンにとってビッグニュースだった。しかし、AT&Tクラシックで、その今田に敗北したケニー・ペリーについては、ほとんど語られていない。

 プレーオフ1ホール目の18番ホール。セカンドショットがグリーン右サイドの木に当たり、コロコロと転がって池に沈んだ瞬間、ペリーの復活優勝への望みも水面下に沈んだ。

 ペリーはすでに47歳。米PGAツアー生活22年目の大ベテランだ。彼のキャリアのハイライトは、なんと言っても03年。あのアニカ・ソレンスタムが男子ツアーに挑戦して話題になったバンク・オブ・アメリカ・コロニアルで優勝したのがペリーだった。

「でも、この大会はアニカが出た大会としては人々の記憶に残るだろうけれど、優勝者が誰だったかなんて、きっと覚えていてはもらえないだろうね」

 謙遜しながら、そう語ったペリーが、翌週、ジャック・ニクラスがホストを務めるメモリアルトーナメントでも優勝。華々しい2連勝を飾った5年前のあの日は、今でも鮮明に思い出される。

 ケンタッキー州の田舎町出身の「素朴なおじさん」は、パブリックコースが1つもない故郷に自らの出費でゴルフ場を建設したり、さまざまなチャリティ活動を行ったり。ツアーではさらなる勝利を重ね、05年には通算9勝目をマーク。誰からも尊敬され、愛される「強い中年おじさん」だった。

 しかし、06年に受けた右膝の手術以後、成績は急激に下降。40歳代半ばという年齢も手伝い、「ペリーは、もう終わりだね」と囁かれる存在と化した。

 だが、ペリー自身は復活優勝を目指し、苦しみながらも前を向き続けてきた。ペリーの旧友でもあるキャディのフレッド・サンダースは「お互いの顔に日に日に深い皺(シワ)が刻み込まれていった。オレたちに、あまり時間は残されていない。そう感じながら試合に出続け、それでも報われない日々の連続は辛かった」。

 今季は復調の兆しが見えていた。第5のメジャーと呼ばれるザ・プレーヤーズでは15位タイに食い込んだ。「あと一息で、勝てる」。そんな好感触を得て臨んだ大会が、あのAT&Tクラシックだった。しかし、結果は惜敗。「自分はあの場面でどうするべきだったのか」と自問を続けながら、彼は過去2勝を挙げているメモリアルトーナメントにやってきた。

 気分は「正直なところ、ズタズタだった」。それでも練習日には復活優勝の夢を自分から奪い去った今田に「もっと、どんどん勝ってくれよ」と激励の言葉を笑顔で送り、固い握手を交わした。

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