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「99のなみだ」はあなたを泣かせられるか?

2008年6月13日(金)

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 いきなりですが、クイズです。

 秋元康さん(作詞家)
 おちまさとさん(プロデューサー)
 高原直泰さん(Jリーガー)

 この3人には、ある共通点があります。さて、それはなんでしょう?

 答は、とあるニンテンドーDS用ソフトに協力していること。それぞれが物語を書き、提供しているのです。

 彼らが物語を提供しているソフト名は「99のなみだ」(バンダイナムコゲームス)。販売元がアピールしているジャンル名は「涙でこころ洗浄ソフト」です。わたしたちは、映画や小説などに触れ、涙を流した後、心がスッキリすることがありますよね? これは、そんな気持ちを取り戻すために作られたソフトです。

物語を用意するだけの異色ソフト

99のなみだ

(c)2008 NBGI

 たくさんの短編小説が用意されているソフトだ、と考えてください。その数は200以上。そして、すべての小説は「泣かせる話」になっていて、わたしたちの「泣きのツボ」を刺激するようになっています。

 ちょっと待ってよ! 人によって「泣きのツボ」は違うのでは? と不安になる方もいるでしょう。

 でも大丈夫。このソフトを進めていくと、さまざまなアンケートが表示されます。既婚か未婚か。社会人か学性か。ペットを飼った経験はあるか、などです。これらに答えていくことで、ソフトがユーザーのパーソナリティーを判断していきます。そして200を超える物語の中から、個々の読み手にとっての「泣きのツボ」を突いた話を提供してくる、という仕組みになっているのです。

 これは人間工学を専門とする早稲田大学河合隆史研究室の協力により、「泣きのツボ」とパーソナリティーとの相関関係を分析した結果生まれた、ちょっと新しいタイプの物語提供システム。物語を読むたびに感想を入力していくと、どこが「泣けるツボ」だったのかの判断が、だんだん正確になっていきます。次々と物語を読んでいくと、そのうちにピンポイントで泣ける話が提供されはじめる、というわけです。

 念のために書いておきますが、ゲームとしての要素はほとんどありません。物語を読むだけのソフトです。ニンテンドーDSには、異色なソフトがたくさんありますが、その中でもとびきりといえるでしょう。

大衆に普及したゲーム機の現状は?

 こういった異色なソフトが出てきたことこそが、現在のゲームビジネスの豊潤さを物語っています。

 ほんの数年前まで、ゲーム機は「ゲームソフトを遊ぶためのもの」だと認識されていました。

 しかし、いまは違います。

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「「99のなみだ」はあなたを泣かせられるか?」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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