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身体能力の限界はどこに

『察知力』中村俊輔著 幻冬舎新書 740円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2008年7月4日(金)

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『察知力』中村俊輔著

『察知力』中村俊輔著

 正確なスルーパスとキックの精度。中村俊輔のサッカー力の源泉はどこにあるのか。本書は俊輔自身が、欧州リーグMVPに輝くサッカーの秘密に迫っている。表題の「察知力」とはなにか。考える前に身体が動く俊輔のプレーにはいつ見ても感心する。

 俊輔に言わせれば、小柄な日本人が大きく強い外国サッカー選手にたち打ちするには、この「察知力」が欠かせない。相手の動きを動き始める前に察知して、こちらから先に動き出す。これはまるで忍者ではないか。

 サッカーには「ボールは汗をかかない」という言い方が普遍しているという。動いて汗をかくのはプレイヤーであり、ボールはいくら走らせても汗をかかない。だったら、人間が走るより、ボールを動かしなさい。という意味なのだそうだ。

 欧州のリーグでMVPになるということは、俊輔が一頭抜きん出た察知力を備えているに違いない。

 俊輔のフリーキックの技術には定評がある。その秘密は。ボールのコースはファールの笛が鳴ったときに決めている。そのときどきで、キーパーを観察し、ゴールのどこへ蹴ればいいかを察知する。重心のかけかた、癖、などを判断して、コースを決める。俊輔はフリーキックを蹴った瞬間に、顔を上げてボールを追うのではなく、キーパーを観察するのだという。それは次の機会のためだ。

 キーパーの動きが、俊輔のデータベースにプットインされた。次の試合か、いつの試合かは分からない。でも、データはある。

 だから、わたしたちは俊輔がフリーキックを蹴る場面では心安らかに、彼のキックを見ることが出来るのだ。欧州リーグMVPは、伊達な勲章ではない。

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