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「プレッシャーは自分でデザインする」という視点

スペシャル インタビュー

  • 茂木 健一郎

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2008年7月23日(水)

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超一流のプロフェッショナルは、想像を超えるプレッシャーと戦っている--。今回は、『スペシャル版』として、これまでこのコラムで取り上げたプロフェッショナルたちの話から、どのような普遍的な「流儀」が見えてくるのか、脳科学者・茂木健一郎氏に聞いた。
茂木氏は「外的なプレッシャーを咀嚼して、自らの文脈に従うかたちで再定義する」ことの重要さを指摘する。また、一般的に語られることが多い「闇雲な頑張り」のような精神論ではなく、論理的に、かつ周到な準備とともにプレッシャーに向き合うことが必要だとする。超一流は、いかにプレッシャーに向き合っているのだろうか。

 僕は、プレッシャーというものは、本当は外からかけるものでなくて自分でかけるものだと思っています。僕自身も、「脳を活かす勉強法」の中で書いたようなかたちで、実践してきました。締め切りや納期などといった外から来るプレッシャーというものは、それだけだと我々自身のためにならない。それを自分の中で、自分なりのプレッシャーの文法に従って変換する必要があると思う。

 それができる人が一流の人だと思うのです。

 例えば、漫画家は「締め切り」というすごいプレッシャーを感じているのだと思う。浦沢直樹さんにしても、長崎尚志さん にしてもそうだ。

 浦沢さんにお話を伺ったときに印象的だったのは、作品中のネームを書く時、まさに半眼の境地というか、ものすごい集中力で一種のトランス状態になり、書き終わると全力疾走したあとのように汗びっしょりになるとおっしゃっていたことだ。

 あれはプレッシャーというものに対して、どう仕事をしていくかを考えるうえで非常に示唆的なことだと思う。浦沢さんの場合は、外部的にはこの日までにネームを書くという締め切りがあるのでしょうが、それを彼は彼独自の方法論で、自分で自分にかけるプレッシャーという形に変換していた。だからこそ出てくるものが非常にクオリティの高いものになっている。

 外からの外部的なプレッシャーをいかに自分の内部的なプレッシャーに変換するか。これは非常に大事な、特にクリエイティブな仕事をするためには大事なことだと考えています。今、いろいろな人の仕事がクリエイティブなものになりつつある。そのときに、これはぜひ身につける必要があることだと思う。

論理に裏付けられた総合力

 とは言いながら、闇雲にやればいいのではない。エルピーダメモリ社長の坂本幸雄さんが使っていたノートが非常に印象的だった。さまざまな数字や記号が書いてあり、そこにエルピーダメモリの数百億円といったスケールで業績を改善するためのアイデアがあるのだとおっしゃっていた。

 人間がさまざまな形で意思決定をしていく時に、どうやって決めているのか。これまで脳科学的に問題にされてきた。

 例えば、欲望がありそれに基づいて行動するのだというような、数多くのモデルが提唱されてきた。最近は、やはり経験であるとかロジックであるとか、そういうものを総合して自分の行動を選択するというのが、実は人間を説明するのに一番普遍性がある意思決定モデルではないかと考えられてきている。

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