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タイムマシーンに、いつ乗った?――グレッグ・ノーマン

You feel like you're stepping back in time.(時を遡っているような感じだろう?)

  • 舩越 園子

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2008年7月24日(木)

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グレッグ・ノーマン

You feel like you're stepping back in time.――グレッグ・ノーマン

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(写真:田辺 安啓)

 今だから大っぴらに書いてしまうが、私は全盛期のグレッグ・ノーマンが嫌いだった。80年代から90年代、「ホワイトシャーク」と呼ばれ、金髪をそよそよなびかせながら自家用ヘリコプターや自家用機で颯爽と試合会場に乗り込んできたノーマン。もちろん、実力で稼いだお金でまかなっているのだから、それはそれで構わない。私が彼を好きになれなかった理由はほかにあった。

 たとえば、試合開幕前の練習日。ロープ際で幼い子供たちがサインをねだっても、ノーマンはいつも見て見ぬふりをした。だが、そこにTVカメラが来ると、いきなり子供たちのほうを振り向き、積極的にサインをしたり、自分のボールを振る舞ったり。そんな彼の態度が、どうしても好きになれなかった。

 98年に肩の手術を受けてからは徐々に成績が下降。シニア年齢になるころには、ほとんどツアーから離れ、ビジネスに精を出していた。近年は姿を見ることも滅多になく、正直なところ、ノーマンは忘れられた存在だった。彼が嫌いだという私の感情も胸の中に蘇ることはなかった。

 今年の全英オープンで久しぶりにノーマンを見た。以前とは確実に異なる平穏な表情。かつては常にイライラしていたが、53歳になったノーマンからは、あのイライラ感が消えていた。

 人間、年を取ったら丸くなると言うけれど、ノーマンの顔が変わったのは年齢のせいだけではないだろう。妻と離婚し、元テニスプレーヤーのクリス・エバートと大会3週間前に結婚したばかり。

 「私の人生において、今、初めて、私生活と仕事のバランス、心と体のバランスが取れたような気がする」

 そんな言葉を聞いてしまうと、私なんぞは、あれほどイライラしていた時代のノーマンにそれなりに尽くしてきたのに離婚が取り沙汰された奥さんが気の毒に思えてしまうのだが、それはさておき、新たなる結婚という彼の人生経験が彼の人間性を多少なりとも変えたのは確かだ。

 同様に、さまざまな経験がノーマンのゴルフをも変えたことを、今年の全英オープンでうかがい知ることができた。若い選手たちを押しのけ、リーダーボードを駆け上がったことは、ノーマン自身にとっても周囲にとっても驚きだった。

 そして彼は、こんな言葉を発した。

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