7月15日に開会した、世界最大級のゲーム展示会・E3(Electronics Entertainment Expo)。以前より規模は縮小されたものの、いまなお世界のゲームビジネスに影響を与える場として、人々の注目を集めました。
そこで、今年もっとも注目を集めたのは、Xbox 360でした。
とりわけ、マイクロソフトのメディア・ブリーフィング(ステージ上で発表を行う場)では、全世界に大きなサプライズを与えるニュースが飛び出しました。プレイステーション3(以下・PS3)の独占タイトルだと宣言され続けてきた「ファイナルファンタジーXIII」(以下・FF13)が、Xbox 360でも開発されることが正式に発表。今年のE3で、観衆から最大の拍手と歓声が湧き上がった瞬間となりました。

マシン発売前から「PS3専用ソフト」として発表されていた「ファイナルファンタジーXIII」。“電撃的”に、Xbox 360での発売が発表されました。(注:Xbox 360版の発売がアナウンスされたのは北米と欧州のみ)
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日本にいるとちょっと意外にも思えますが、Xbox 360は、世界市場ではWiiと肩を並べる普及台数を記録する勝ち組マシン。全世界市場ではミリオンセラー・ソフトを連発しています。ただし日本ではセールス的に惨敗していることもあり、日本メーカーは、あまり本腰を入れて参入していなかった。
しかし、そんな時代が、ゆるやかに変わりつつあります。
大手メーカーは、世界市場で勝負するため、人気シリーズ作の最新版をXbox 360用ソフトとして開発することを公表しはじめています。そして今年のE3で、ついに「FF13」すらも、Xbox 360へと軸足を動かしてきたことを発表したというわけです。
2段めのロケットに点火したマイクロソフト
それだけではありません。「FF13」の話題以外にも、Xbox 360は、興味深いコンテンツおよびサービスを次々に発表し、注目を集めることに成功しました。
たとえば動画配信。すでに2006年から実施されているサービスですが、より充実したものになってきました。大手映画配給会社とタッグを組むだけでなく、オンライン映画レンタル・サービスを手がける米Netflixとの提携を発表したのです。
Xbox 360はNetflixのストリーム配信に対応する唯一のゲーム機となり、1万タイトル以上の映画やテレビ番組を自由に見られるマシンになりました。これにより、北米における動画配信ビジネスの覇者になる可能性すら出てきました。(注:日本では、これらのサービスは行われていません)
Wiiが開拓したヘビーユーザー以外の層にも、着々と手を広げはじめました。
身体を動かして遊ぶファミリー向けのタイトルや、多人数参加型のゲーム(ソーシャルゲームと呼ばれています)を発表。さらには、可愛いアバター(Wiiでの、「Mii」のようなもの)をXbox 360上で作れるようにするなど、誰もが気軽に楽しめるソフトやサービスを用意。あらゆる層に向けたアピールを実行し、怒涛の全方位戦略をスタートしています。
「ヘビーユーザーに愛される」という目標とともに出発したXbox 360は、ついに2段目のロケットに点火したようです。ゲーマー御用達のマシンではなく、リビングルームにあり、誰もが楽しめるサービスが用意されたマシンへと、静かな変貌を遂げつつあるのかもしれません。
「世界中を笑顔にする」というメッセージ
一方の任天堂は、どうでしょう。
“We promise to keep the world smiling...”
これが今年のE3における、任天堂のキャッチフレーズ。ファミリー層に強くアピールすることで躍進してきた任天堂は、今年のホリデーシーズン(年末商戦)にも、あらゆる人が笑顔になれるソフトを用意していることアピールしました。
お時間のある方は、任天堂公式サイトにある、メディア・ブリーフィングの動画をご覧になってください。操作の楽しさを前面に出したソフトが紹介されています。時間のない方は、今年の目玉タイトルである「Wii Music」の実演デモだけでも、ご覧になるといいでしょう。とくに、演奏している任天堂スタッフに注目してください。
(公式サイトの「プレス発表」からどうぞ。演奏シーンは59分あたりから始まります)
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