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「気分は伝染する」~ご機嫌から始まる職場革命

  • 鈴木 義幸

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2008年7月28日(月)

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はじめまして。「コーチA」の鈴木義幸です。

 1997年にコーチングの専門会社「コーチ21」を立ち上げ、早11年が経ちました。2001年には法人、特に企業の上層部のコーチングを主たる業務とする「コーチA」を設立、現在80名近いスタッフで、リーダーシップやマネジメントに関する様々な企業内課題の解決にチャレンジしています。

 「社内の雰囲気を良くしたい」「風通しをよくしたい」というお話は、会社の設立当初より、多くの企業の方々からお聞きしてきました。昨今は、当時にも増して、ほうぼうの職場が「窒息状態」にあり、何とかそこに新鮮な風を通したいという想いが強まっているように思えます。

 いま職場は、様々な価値観が入り乱れている状態といえます。それは、雇用形態の多様化や、「若手/ベテラン」に止まらない「20代前半/後半/30代前半……」といった世代間ギャップの細分化などに見られるものです。

 その一方で、ビジネスサイクルは非常に早く、次から次へと新しい難題を解決しなければなりません。「全員一丸」などという言葉は過去の遺物と化し、それぞれがそれぞれの仕事の中に埋没していく。縦も横もコミュニケーションが希薄になり、空気の流れが沈滞していく。そんな職場が急速に増えているようです。

 空気が淀み、風が通らなくなった職場の中に実際に身を置いていると、一体どうすれば、そこに新鮮な風が通るのか、皆目見当もつかないかもしれません。

 けれども、人の心理が集団の中でどのように動き、どのように変化するのかを知識として備えていれば、そして、少しの勇気と行動力があれば、絡まって団子になってしまった糸も少しずつほぐしていくことができると思います。

 この連載では、組織心理学、行動科学の専門家として、様々な企業の現場をコーチングしてきた私自身の経験を活かし、風通しのよい職場の作り方の一端を、みなさんにご紹介できたらと思っています。このコラムを読んでいただくことで、少しでも、みなさんの職場に新鮮な風が通ることを願ってやみません。

 

 さて、第1回目のテーマは「気分の伝染」です。

 こんな実験があります。

 ある企業のプロジェクトグループをAとBに分けて、双方のチームに同じ課題を与え、解決方法を見つけるためのディスカッションをしてもらいました。

 その課題は、なかなかの難題です。「競合する社内の2つのセクションが、どちらも不利益を被ることなく、プラスの結果を出すにはどう関与すればよいか」といったものでした。

 この課題を課せられて以来、Aのグループは「私の案で行こうよ」「いや、そんなのより僕の案のほうがいい」「どっちもダメじゃないの」などと、メンバー全員が納得いく結論を出せず、非常に高いストレスがグループ内に生まれてしまいました。予想どおりの結果といえます。

 対して、Bのグループのほうはというと、多少のストレス発生は見られたものの、終始議論は建設的に進み、最終的には全員が納得いく結論を出して終了したのでした。

 同じ課題を与えられたにも関わらず、Aグループには高いストレスがたまり、Bグループは、和やかで実のあるディスカッションに。双方の違いはどこにあったのでしょう?

 実は、Aのグループには実験事務局が意図的に、「不機嫌な人」を1人メンバーに入れていました。かたやBのグループには「ご機嫌な人」が1人、参加していたのです。

 この実験は2つのことを示唆しています。

 1つは、「気分は伝染する」ということ。もう1つは、「集団の気分は課題解決力に作用する」ということです。

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