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ダンマリ部下には2種類いる

話さない人に口を開いてもらうコミュニケーション術

  • 鈴木義幸

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2008年8月18日(月)

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 企業の管理職からよく相談を受けることの1つが、「しゃべらない部下がいるのだが、どうしたらいいだろう?」というものです。

 親も先生もそうですが、自分が影響力を行使したい相手がしゃべってくれないというのは、大変心疲れるものです。不平不満を言って反応してくれる方が、まだ対処が楽かもしれません。とりあえず向こうが何を考えているかはわかるわけですから。

 しゃべってもらえないと、何がどうなっているのかが分からないので、対策の立てようがない。こちらとしては言い様のない無力感を感じることになります。

 話さない部下にもいろいろなパターンがありますが、大きくは2つに分けることができます。

 1つは、会社や上司に強い不満があって黙してしまっている「反抗型」。どうせ話しても事態は改善しない、自分の不遇は改まらないと思っているわけです。

 もう1つは話すこと自体に臆してしまっている「自信喪失型」。こういう人は、どう話しても自分の話を受け取ってもらえなかったという経験をたくさん抱えています。一生懸命話したのに、「よくわからない、出直せ」と一喝されてしまったり、何か意見を言うたびに、「それは違う」と否定されてしまったり。会社に入ってからそういう経験を重ねた人もいれば、それ以前から否定され続けてきたという人もいます。

 どちらのケースに対しても、口を開いてもらうための絶対的な解があるわけではありませんが、「勝率の高い戦略」を組むことはできます。

「100に1つも反論しない」で口を開いてもらう

 まずは、「反抗型」の部下への対処法から見ていきましょう。

 以前、スポーツとビジネスのコーチングの接点を見出すためのシンポジウムを私どもの会社が主催したことがあります。そこである大学の駅伝の監督さんをパネルディスカッションにお招きしたのですが、監督さんの「反抗型」に対するアプローチは大変に軸の通ったものでした。

 「『チームがなんだ、優勝がなんだ』とぶーたれているやつは必ずいるもんです。『だったら辞めさせればいいじゃないか』と言うかもしれないけれど、そうもいかない。なぜなら彼は既にチームのメンバーだからです。彼に対する接し方は周りのメンバーに影響する」

 「僕のアプローチはいたってシンプルです。とにかく話を聞いてあげる。しかもすべてに同意を与えるという覚悟で聞いてあげる。反抗している学生は、ほんのちょっとでも自分が否定されると思ったら口を開きません。だから、目で表情で彼を受け入れる。そして100に1つも反論しないと決める。そうすれば彼らは口を開きます」

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