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【第2回】うつ病は脳の中のホルモンの問題?

  • 米山 公啓

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2008年8月20日(水)

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 どんな病気にも原因があります。その原因さえわかれば治すことができます。ところがやっかいなことに、病気というのは、それにかかる側の問題もあるのです。

 たとえばAという細菌によって肺炎が起きることがわかっていても、すべての人が肺炎を起こすことはありません。Aという細菌に抵抗力を持っていたり、感染症に強い体質の人もいます。だから原因はわかっていても、すべての人が発症するのではないのです。

 これは肺炎だけに限ったことではなく、タバコと肺ガンの関係でも同じです。タバコは肺ガンの原因だとわかっていますが、ヘビースモーカーで肺ガンにならない人もいます。

 つまり病気の原因がわかっていても、すべての人が同じように発症するのではないのです。そこが病気を研究していく上で難しいところでもあるのです。

 うつ病の研究も同じような状況です。うつ病になるメカニズムの一部が解明されてきて、多くの患者さんが薬で治るようになりましたが、まだまだすべてが解明されたわけではありません。

 うつ病の原因は、脳の中の神経伝達物質であるモノアミンというものが、うまく働かなくなったり、足りなくなると発病してくることがわかってきました。

 だから治療として、モノアミンを増やす薬があれば、よくなっていくわけです。

 脳の中では、神経細胞どうしがシナプスという接点をつかって、常に情報交換をしていますが、そのとき神経伝達物質というものを使って、情報交換をしていきます。

 ある神経細胞から神経伝達物質が出て、別の神経細胞にある受容体というところで受け止めると、情報が伝わっていきます。だからこの流れが悪くなれば、脳がきちんと機能しないことが想像できます。まさにうつ病はそんな状態なのです。

 うつ病に関係するモノアミンという神経伝達物質には、カテコールアミン、セロトニンなどがあります。特にセロトニンという神経伝達物質が注目され、治療薬も開発されて、非常にうつ病の治療がやりやすくなりました。

 セロトニンが減る原因には、神経細胞からセロトニンが十分に分泌されない状態か、あるいはセロトニンを受け止める受容体がうまく働かない2つの状態が考えられます。

 現在広く使われている抗うつ薬は、SSRIセロトニン再取り込み阻害薬と言われるものです(パキシル、ルボックスなど)。シナプスで分泌されたセロトニンは役目を終えると再吸収されますが、それを防ぐことでセロトニンを増やそうとするものです。従来の抗うつ薬に比べて、副作用が少ないので、非常に使いやすくなりました。

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