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【第3回】大切な人を救う!~ 心理的サポート

  • 水木 さとみ

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2008年8月27日(水)

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 疾病をもつ患者さんに対しての心理的サポートの有効性は、多くの学者によって実証されてきました。

 今回は、ストレスマネジメントの一環として、周囲からの心理的サポートが、いかに本人のストレス緩和に有効であるかといったお話と同時に、サポートする側の立場として、明日から活用できる効果的な対応についてお伝えしたいと思います。なお、ここで言う心理的サポートとは、相手の情緒面への支援ということを示します。

 ゴア(1978)の報告によれば、失業し、再雇用されなかった期間に、周囲(家族・親族・友人など)からの心理的支援を受けていなかったと感じる人は、受けた人に比べ、血清コレステロールが高く、多くの疾病がみられ、抑うつ的であったことを明らかにしました。

 バークマンとザイム(1979)らは、こうした状況を9年間にわたって追跡調査した結果、心理・社会的支援ネットワークの少なさと死亡率との関連に関して、支援が少ないことと死亡率は有意につながり、支援が得られなかった者は、得られた者よりも死亡率が2~4倍多いということを明らかにしました。

 筆者が、医療現場にて心理カウンセリングを実施したストレス性疾患を伴う患者さんも同様に、患者さんの身近に理解者がいるか否かでは、患者さんの不安や抑うつ気分は大きく異なっていることを多く経験しています。

 ここでは、ストレス状態に陥った人に対する心理的サポートは、有効的であることをご理解して頂きたいと同時に、最もお伝えしたいことは、ゴアやバークマン・ザイムの研究で表されている「支援者」とは、決して心理分野での専門性をもった人ということではなく、単に一般の人だということです。

 つまり、配偶者・家族・親族・友人といったごく身近に存在する周囲の人たちがそれにあたり、大きく力を発揮したということを示唆しています。さらに言うならば、家庭や職場をはじめとするあらゆる環境の中で、あなたのサポート力は、あなたの大切な人を救うことが可能だということが言えるでしょう!

 とは言うものの・・・「良かれと思って行ったサポートが逆効果になってしまいはしないか?」「相手が抑うつ状態であれば、その対応を素人が関与してもいいのだろうか?」「こちらが巻き込まれてしまいストレス状態に陥らないだろうか?」などといった疑問や懸念の声が聴こえそうです。

 ご理解いたします。筆者が携わってきた来談者の中には、ガンや重い病気をわずらっていたご家族をもつ方々もいらっしゃいました。

 こうした大切なご家族に対して、来談者は「どのように接したらよいのかわからない」「自分の対応がマイナスになってしまうのではないかと不安になる」「ガラス細工に触れるようになってしまい、離れてしまう感じで怖い」「相手のためにと思って頑張っているにも関わらず、その気持ちが全く届かず、無力感に陥ってしまっている」など、そこには、様々な想いを抱いておられ、不安と緊張感を伴う状況のなかで頑張っていらっしゃる姿がありました。

 介護や看病のみならず、日常のなかでも誰かをサポートする場合でも、自らがストレス状態に陥るのは残念でなりません。また、一生懸命、真剣に取り組んでいるのにも関わらず、逆効果になってしまってもいけません。

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