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夫婦にとって大切なのは“愛”? それとも…。

『夫婦の格式』の著者、橋田壽賀子氏に聞く

  • 桶谷仁志

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2008年9月1日(月)

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かつてトレンディードラマが全盛の時代、脚本家の橋田壽賀子さんが「視聴率なんかどうでもいい」と覚悟を決めて書いたのがドラマ「渡る世間は鬼ばかり」。古くて、新しい家族の問題を正面から扱って大ヒットし、もう20年近くも続編が制作され続けています。その橋田さんが独自の、時代を超えた夫婦論を自由に語った新著が『夫婦の格式』(集英社新書)。妻の本音を知りたい男性にも、ぜひお薦めしたい本です。いつの時代も、夫婦にとって一番大切なものとは何でしょうか? 『夫婦の格式』の中から、男性にとって気になる言葉をいくつか抜き出し、橋田さん本人に解説していただきました。

「男は女を変えられない。それだけではありません。男は自分自身も変えられない。というより、自分を変えることがいけないことだと思っている。自分が自分でなくなってしまう、と恐れているのです」

―― 先生は、亡くなられたご主人との結婚生活の中で、男は変わらない、変えられないと実感されたわけですか?

橋田壽賀子

橋田壽賀子(はしだ・すがこ)
1925年京城(現ソウル)生まれ。日本女子大学卒業後、早稲田大学に入学、中退し、松竹に入社。その後、フリーの脚本家に。66年に岩崎嘉一(当時TBSプロデューサー)と結婚し、89年に嘉一のガンのため死別。代表作は「となりの芝生」「おんな太閤記」「おしん」など多数。90年から始まった「渡る世間は鬼ばかり」は今も続編が続いている。著書に『夫婦の時間』『ひとりが、いちばん!』など

橋田 そうですね。男って、プライドが高くて、すぐに「沽券に関わる!」とか言うじゃないですか。たぶん変わるのが嫌だし、恐いんですよ。ワガママだしね。ただ、亭主がワガママなのは、女房に甘えているんだと思うんです。私は、それが分かるまでに、結婚後2年くらいかかりましたけれども。

――その間、ずいぶんと喧嘩されて、ご主人の背広を切り刻んだこともあるとか。

橋田 (笑)そうそう。私が結婚したのは、脚本家として自信を失っていた時期で、月給が欲しくて結婚したようなものなんです。しかも40歳になるまでずっと一人でいて、その後に女房にもらってもらったわけだから、本気で普通の主婦になろうと思っていました。それ以前は、ずっと戦ってきたわけですよ。男社会の中で。ところが、結婚して、戦わなくてもいい人ができた。甘えられる人がいる。尽くしてあげる人がいるというのがすごく新鮮でね。ご飯もちゃんと作って、完璧な主婦をやろうとしていたら、主人は、私の作ったご飯には見向きもしないの(笑)。帰ってくると、突然、ほかのものが食べたいと言うんです。お茶漬けを出せとか、ソーメンを茹でろとか。でも私が何か作って、用意しておかないと、それも嫌がる。しかも、いつ帰ってくるかも分からない。ずいぶん喧嘩しましたねえ。

――最初は、帰るコールも要求したそうですね。

橋田 電話なんか10円あればできるんだから、帰るコールしてくれと言っても、絶対にやらない人だったんです。だから頭にきて、背広を切ったりしたんですよ(笑)。ただね、彼がそのうち、人を連れて帰ってくるようになったんです。当時の家は麹町にあって、主人が勤めていたTBSの人はもちろん、日テレの人もフジの人も来る。親しくしている俳優さんたちも来る。連れて来られる方は迷惑なんでしょうけれども、主人にしたら、俺は悪いことはしてないよって、弁解してるつもりなんですね。夜はこういう仕事関係の人たちと一緒に飲んでるんだから、俺は悪いことはしてないんだと。それが、私にも分かってきて、「あっ、この人、やっぱり私が恐いんだな」と。「ここまでするんだから、けっこう、私のこと気に入ってるんだな」とも思いました。そう思ってからは、あまり怒らなくなった。

コメント2件コメント/レビュー

「情」が「愛」よりすばらしいものかはちょっとわかりませんが、これを浮気の理由にしている男性は沢山います。なんだかんだ言っても、最終的には妻のところに戻っていくというパターンですが、これで納得しろと言われても多くの妻たちはつらいのではないでしょうか。これが1回目なら以前より夫婦仲を幸せに思える人もいるでしょうが、2回目以降は。。。その上、夫の浮気は妻が悪いと言わては立ち直れません。女が浮気をするときは、夫婦間に何らかの問題がある場合が多いと思いますが、男は理由なく浮気します。しいて理由をいえば、「そこに女がいたから。」くらいのものです。それが普通です。(どこからが浮気かは解釈の分かれるところですが)母の愛は無条件だが、妻の愛は条件有りとのコメントには目からうろこでした。(2008/09/01)

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いただいたコメント

「情」が「愛」よりすばらしいものかはちょっとわかりませんが、これを浮気の理由にしている男性は沢山います。なんだかんだ言っても、最終的には妻のところに戻っていくというパターンですが、これで納得しろと言われても多くの妻たちはつらいのではないでしょうか。これが1回目なら以前より夫婦仲を幸せに思える人もいるでしょうが、2回目以降は。。。その上、夫の浮気は妻が悪いと言わては立ち直れません。女が浮気をするときは、夫婦間に何らかの問題がある場合が多いと思いますが、男は理由なく浮気します。しいて理由をいえば、「そこに女がいたから。」くらいのものです。それが普通です。(どこからが浮気かは解釈の分かれるところですが)母の愛は無条件だが、妻の愛は条件有りとのコメントには目からうろこでした。(2008/09/01)

『女房というのはよく、10年前、20年前の細かいことを持ち出して攻めてきますね。あれが腹が立つという男は多いと思う。関係ないじゃないか、と』という桶谷氏の言葉。これやると泥沼になることは分かってるんですが(笑)、でも、男性が10年、20年、本質的にぜんぜん変わらなくて、ずっと同じことのパリエーションが展開しているだけなので、「あれも、これも、あの時も、その時も、あなたっていつまで“同じ過ち”を繰り返せば気づくわけ?」と、半分呆れてるわけです。呆れてるんだけど、「これを言ってあげられるのは女房だけよ」という情もまだ切れてないんですよね。情が無くならないうちに、早く気づいておくれよね。(2008/09/01)

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