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酒場で見えてきた“職場でのあの行動”の背景

今だからこそ「飲み会」が使える!

  • 鈴木義幸

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2008年8月26日(火)

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 先日、某企業の役員とお話する機会がありました。この企業は、米国の調査機関Great Place to Work Institute(GPTW)によるリサーチで、「働きがいのある会社」のベスト10にランクされています。

 いつこの企業にお伺いしても、誰と会っても、とてもみなさんが元気で雰囲気がいい。「秘訣は何ですか?」とその役員に伺ってみました。

 すると役員は、こう答えました。「飲み会じゃないですか。だいたい8時ぐらいまで仕事をして、後は飲みに行く。飲みに行かずに帰る社員の方が少ないくらいですよ。職場で何かあっても、飲んで話して解消しちゃう。だから雰囲気いいんじゃないですかね」。

 実は私も、仕事が終わってから上司や同僚、部下と飲みに行くというのは、昨今のように「悪者扱い」されるべきものではなく、日本の企業が誇っていい文化だったと思うのです。飲み会のお蔭で、部下は上司を知り、上司は部下を知り、結束力が高まる。そんなケースをたくさん見てきたからです。

人の背景が分かれば、人を受け入れやすくなる

 仕事をしているとどうしても上司を、部下を、同僚を、「今この瞬間どうであるか」という視点だけで見がちです。

 しかも、人の脳はコンピューターと同じではないはずなのに、0か1か、つまり白か黒かで判断しがちなところがあります。

「仕事ができる人/できない人」「仕事が速い人/遅い人」「明るい人/暗い人」。二項対立を作り出し、そのどちらかに相手を入れ込んでいく。その人の「背景」にはなかなか思いが及ばない。

 ところが、食事をともにし、酒を酌み交わす中で、相手はどんな会社人生をこれまで送ってきたか、どんな未来を描いているのか、どんな家庭を持っているのかといった「背景」がだんだんと見えてくる。「この人にはこの人なりの背景があって、今の行動があるのか」と思えれば、その行動をある程度受け入れることができます。

 背景が全くわからず、目の前の振る舞いだけをジャッジしようと思えば、どうしても良いか悪いか、自分の価値に合うか合わないかという判断だけが走ってしまいます。これは、外国に行って、その地の歴史的背景や思想的背景を知って、その国の人の行動を見るか、それとも全く知らずにその行動を見るかの違いに相当します。全く知らなければ、ただただ目の前の行動に翻弄されることになります。

 飲み会によって、簡単に言えば、周りの人が背景を伴った白黒では決めつけられない人に見えてきます。その結果、いちいち自分と異なる行動に翻弄されなくなるというわけです。

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