• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

“彼の日”を“僕の日”へ ―― パドレイグ・ハリントン

Go on, keep going, keep going.(そのまま進め、進め。進むんだ)

  • 舩越 園子

バックナンバー

2008年8月28日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

パドレイグ・ハリントン

Go on, keep going, keep going.

― パドレイグ・ハリントン

>>画像を拡大表示する

(写真:田辺 安啓)

 今年の全英オープンと全米プロは、タイガー・ウッズがプロデビューした1996年の全米プロ以来、初めての「タイガー不在のメジャー」となり、盛り下がりが懸念されていた。しかし、その両方の大会を制覇したパドレイグ・ハリントンの見事なパフォーマンスは、世界のゴルフ界が決して「オンリー・タイガー」ではないことを私たちに教えてくれた。

 アイルランド出身のハリントンが成し遂げた偉業が、ヨーロッパ人として、どれほどの偉業であったかは、はっきりと数字や記録に表れている。全英2連覇をヨーロッパ人が成し遂げたのは102年ぶりというのは仰天の数字だが、全米プロでヨーロッパ人が優勝したのは1930年のトミー・アーマー以来、78年ぶり、全英オープンと全米プロの2連勝は史上4人目、ヨーロッパ人では初というのだから、こりゃすごい。

 巷では、しばしば、大したことないことでも「世紀の大発明」とか「世紀の大発見」などというフレーズで大袈裟に持ち上げる。けれど、ハリントンの全英2連覇と全英・全米プロの2連勝は、まさに「世紀の偉業」と呼ぶべきものだ。

 このコーナーの前々回で、ハリントンが全英2連覇を成し遂げることができた秘密は「とことん信じて、やり通したこと」だと書いた。彼がとことん信じてきたのは「日常のつまらないことも最後には糧になる」ということ。「モノゴトの最後の最後に得られる結果を夢見ていれば、ワクワクできる」と語った彼の言葉も紹介した。

 ハリントンが続く全米プロをも制覇したのは、その直後。今回の優勝も、何かを「とことん」信じていたからこそ勝てたのだろうかと秘かに思っていたら、本当にその通りだったと後でわかった。

 とはいえ、ハリントンは最初から「僕が勝つ」と信じていたわけではなかった。むしろ彼は「今週は僕は勝てない」と感じていた。実際、予選2日間を終えたとき、26位タイまで後退していた彼は激しい疲労でエネルギーもパワーも思考も失い、心身ともに「脱水症状だ」と半ば諦めていた。だが、その夜、スポーツ心理学者のボブ・ロッテラに励まされ、「心と体に戦意を注ぎ込もう」と決意。脱水症状から自力で抜け出して再び勝利を目指そうと心に誓い、そのときから「僕はきっと勝てる」をとことん信じ始めた。

 その誓いも、セルジオ・ガルシアが優勝に向かって邁進していた最終ラウンドの最中、一時は大きく揺らぎ、ハリントンは「今日は“彼の日”みたいだな」と感じたそうだ。それでもなお「“彼の日”を“僕の日”に変えてみせる」と信じ続け、「モノゴトの最後の最後に得られる結果」を夢見続けた。

 彼が心の中で叫んでいたのは、こんな一言だった。

コメント0

「米国ゴルフツアー “たった一言”ストーリー」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人は何か自信を持って誇れるものを持っているはずです。

為末 大 元プロ陸上選手