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「これなら勝てる!」---星野英正

UBS日本ゴルフツアー選手権制覇への布石

  • 塩原 義雄

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2008年8月29日(金)

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写真:天神木健一郎(以下すべて)

写真:細田榮久(以下すべて)

 練習ラウンドを終えてクラブハウスへ戻る道すがら、知人から声を掛けられた。
「調子は、どうですか?」
 星野は、即座に答えた。
「いいですよ、最高です。優勝しますから、見ていてください」

 その知人は、クラブハウス前で星野と別れたあとで、ちょっと驚いたような表情でこうもらしていた。「いまのあれって優勝宣言ですよね? よほど自信があるんでしょうね」。

 そう、星野は確かに自信満々で大会本番を迎えようとしていた。いったいその自信の裏づけになっていたのは何だったのか。3日目を終えてトップに立ったときに明かしてくれた。

 「ティーグラウンドに立って、不安というのが1つもないんです。どのホールでも、どこにどういう弾道で打っていくかイメージがはっきりと浮かんで、ほぼそのとおりの結果になる。スイングはいくつかの歯車の組み合わせで成り立っていますよね。細かい関節の動きでボディーターンがなされ、その動きに腕、クラブがしっかりと同調、連動されれば、スムーズなスイングになります。どこかにちょっとしたずれがあると違和感が生じて、それが不安の種になる。

 今の自分にはそうした種がないから、不安が芽をだすこともない。そして、どこへどんな弾道で打っていったらいいのか、すぐにイメージがわいて、そのイメージに自分のスイングモーションが確実に反応してくれる。だから、ティーグラウンドに上がったら、打ちたい地点に意識が集中している状態なんです。この感覚は練習日からありました。これなら勝てる。本当にそう思っていました」

 日本アマ3勝をはじめ、アマタイトル52冠。そのアマチュア時代に、星野は何度も「この試合は勝てる」と確信して試合に臨んでいたという。それは、どういうときに感じるのか。まさに、何の不安もなくボールに向かってアドレスすればいい状態であることを実感できたときだったという。

 「アマチュア時代とプロとでは、レベルが違うかもしれませんが、これなら自分は勝てるというパターンがあって、今大会はそうした自分のゾーンができあがっていたんです。言葉ではうまく説明できませんが、優勝したいとか、優勝するぞ、とかいうのではなく、優勝できるって感じるんです。なんか、本当に久しぶりに甦ってきた感覚でした」
 

コースとの相性

 星野には好きなコース、相性のいいコースがあるという。それは、点と線で織りあげるゴルフを求めてくるコースだ。緻密な計算、ショット、さらにはペース配分まで要求されるコースである。難しい攻略法を求められるコースといってもいい。

 「フェアウェイは広くて、ラフは短く、グリーンも軟らかくて少々のダフリならピタッと止まる。さあ、華々しいバーディー合戦を展開してください、なんていわれるようなコースだと、なんかつまらなくなってしまうんです。自分の考えているゴルフとは違うものが、勝負の要素に大きく入り込んでいる。だから、そういうタイプのコースは好きじゃないですね」

 UBS日本ゴルフツアー選手権の舞台である宍戸ヒルズは、星野にとって、この上なく相性がよく、好みのコースではあった。点と線。どの地点に、どんな弾道のショットを打っていけばいいのか。頭の回線が猛スピードで繋がり、イメージを描き出してくれる。

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