• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

とうとう、グッドルーザーに ―― セルジオ・ガルシア

You've just got to give hats off to him.(ただただ、脱帽だね)

  • 舩越 園子

バックナンバー

2008年9月4日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

セルジオ・ガルシア

You've just got to give hats off to him.

― セルジオ・ガルシア

>>画像を拡大表示する

(写真:田辺 安啓)

 「癖」という言葉の響きは、あんまりいいもんじゃない。「悪癖」という言葉はよく耳にするが、「良癖」という言葉は聞いたことがない。

 だが、ゴルフにおいては、「勝ち癖」「負け癖」というものがある。字面からわかる通り、「勝ち癖」はいわば「良癖」、「負け癖」は言わずと知れた「悪癖」だ。

 試合で勝つためには、それなりの勝ち方がある。初優勝を飾るまでは、勝ち方がなかなかわからない。だが、1度、勝ち方を覚えると、2勝目、3勝目は比較的ラクに挙げられる。そんなとき「勝ち癖がついてきた」と表現する。

 つまり、これは喜ばしい習慣であり、「癖」という言葉が持つ本来のネガティブなイメージとは正反対。なぜ、そんな言葉が使われるようになったのかと言えば、先に「負け癖」という言葉ができ、そのあとに、「負け癖」の逆の意味ということで「勝ち癖」という言葉が作られたからだろう。

 「負け癖」――米ゴルフ界で「負け癖」に喘いでいる代表例は、スペイン出身のセルジオ・ガルシアだ。99年に19歳でプロ転向し、いきなりルーキーイヤーの全米プロでタイガー・ウッズと死闘を演じ、2位になった。あのときは、新人にして王者と激しいバトルを演じたわけだから、負けたというより大健闘したというイメージのほうが強かった。

 だが、メジャー優勝は時間の問題と言われながら、ガルシアは28歳になった今もなお、メジャータイトルを手に入れることができずにいる。しかも、優勝を目前にしながらの敗北続き。メジャーにおける彼の「負け癖」は、一体、いつまで続くのだろう。

 ガルシア本人も自らの「負け癖」に苛立ちを見せている。そして彼の場合、近年は苛立ちに悪態を上塗りしてしまい、世界のゴルフファンやメディアから批判を浴びていた。

 それゆえ、今季最後のメジャー、全米プロでパドレイグ・ハリントンに敗れたとき、ガルシアがどんな態度を見せ、どんな言葉を吐くのかが気になった。彼は比較的冷静にテレビのインタビューに答え、もはや悪態は見せなかった。けれど、口にした言葉は、自らの敗北を決して素直に認めるものではなかった。

「優勝とは、2つの幸運を得たラッキーな人間のものだ。1つは、いいプレーができたという幸運。もう1つは、上にいた誰かが下がるという幸運。残念ながら僕には、その2つの幸運が起こらなかっただけだ」

 上位にいた自分のスコアが下がったおかげでハリントンはラッキー勝ちできたという意味合いのガルシアの言葉に、アスリートらしい爽快感はまったく感じられなかった。

 その2週間後。プレーオフシリーズ第1戦のバークレーズで、ガルシアは再び目前の優勝をビジェイ・シンに奪われ、続けざまの敗北を喫した。ついに「負け癖」がメジャーのみならずレギュラーの大会にも及んだのだが、このときのガルシアの敗戦の弁に驚かされた。

コメント0

「米国ゴルフツアー “たった一言”ストーリー」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授