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制服、(きっと)お好きですよね~『コスプレ』
三田村蕗子著(評:朝山実)

祥伝社新書、760円(税別)

2008年10月2日(木)

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評者の読了時間4時間00分

コスプレ──なぜ日本人は制服が好きなのか

コスプレ──なぜ日本人は制服が好きなのか』 三田村蕗子著、祥伝社新書、760円(税別)

 先日、ワタシの住んでいる町内でボランティア活動を始めることとなり、会合に出席したところ、さっそく意見が割れた。

「みんなが着るジャンパーはどうする?」

 発注先は、中学や高校の制服を扱っている、商店街の中央にあるY洋品店。背中に入るマスコットキャラクターとキャッチフレーズも公募のもの。会議で決めなければいけないのは、ジャンパーを何色にするのか。

 見本の中から選ぼうという、それだけのことなのだが、高齢者組と若干の青年団(すでに中年なのだが)で、意見が分かれた。激論を交わすわけではない。うーん、と腕組し、考えているふりをして牽制しあうのだ。

 そもそも、揃いのジャンパー姿をイメージするだけでワタシなんぞは気おくれてしまっていた。まあ、なきゃないでゴミ袋をもったオッサンどもが街をうろうろしているのも人目をひきそうだが。

 さて、話題をかえて。「パンツの壁」もさっさと崩壊してほしい、と著者はいう。なお、下着ではなく、このパンツはズボンのほうを指す。

 たとえば、ナースといえば「白衣の天使」を浮かべてしまう。条件反射のようにして。このときの天使はスカートと決まっている。

 しかし、なぜスカートなのか。なぜ白で、それも膝丈なのか。

 視線を気にしなければいけない服装だと著者はいう。屈んだりしたときに下着が見えたりしないか、透けないか。機能性からいうと、パンツのほうが優れているはずだし、欧米ではパンツが主流となりつつあるのに、日本でいっこうに「白衣の天使」は衰える気配がない。

 ナースはスカートだという思い込みを、著者は皮肉まじりに「パンツの壁」と呼んでいる。

スカートを支持したのは意外にも……

 ちなみに「白衣の天使」の生みの親は、ナイチンゲール女史だ。クリミア戦争に看護婦として志願、従軍したときに、白帽に白のエプロン。もともとメイド服だったものをユニフォームにしたのだという。

 そのとき彼女が考えたのは、看護婦だと識別しやすいこと、娼婦と間違われないこと、そして専門職・プロフェッショナルの女性であることを強調する。この3点だったとか。

 日本で看護婦が誕生したのは、それから30年遅れ、1884年(明治17年)。当時、夏は浴衣、冬は黒地の着物の上に白衣を着用し、草履を履いていた。ナイチンゲールスタイルが普及したのは昭和に入ってからで、以来、基本的には大きな見直しもなくやってきたという。

 いっぽう、アメリカでは90年代に入って「スクラブ旋風」が起こった。動物やファンシーなキャラクターをあしらった柄物の半袖プルオーバーにパンツを組み合わせたナースウェア(アメリカの医療ドラマなどでよく見かける)が流行。色のバリエーションも豊富で、一人平均20着を、とっかえひっかえ着用しているとか。

 白衣特有の威圧感もないし、天使のセクシーさもない。このスクラブ、日本にも導入しようという動きはあるのだが、なかなか浸透しないらしい。

 著者の取材によると、日本で最初に採用した聖マリアンナ病院では、患者には好評だが、職員の意見は真っ二つに分かれたという。

コメント3件コメント/レビュー

制服は、日本人特有の「右へならえ」だ。皆に迎合しておけば取り敢えず安心。出る杭は打たれる。。。挙げればキリがないが要は管理されるのに慣れているのだ。あと、文中の語句についての指摘。看護婦と言う呼称は×。今は「看護師」。免許もそうなっている。スチュワーデスも×。「キャビンアテンダント」若しくは「客室乗務員」。これらの呼称が、当該本に記載されているのであれば、著者はかなりの勉強不足。か、偏った知識偏重での著書だ。それをそのまま紹介している日経BPも、もっと勉強すべき!(2008/10/09)

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制服は、日本人特有の「右へならえ」だ。皆に迎合しておけば取り敢えず安心。出る杭は打たれる。。。挙げればキリがないが要は管理されるのに慣れているのだ。あと、文中の語句についての指摘。看護婦と言う呼称は×。今は「看護師」。免許もそうなっている。スチュワーデスも×。「キャビンアテンダント」若しくは「客室乗務員」。これらの呼称が、当該本に記載されているのであれば、著者はかなりの勉強不足。か、偏った知識偏重での著書だ。それをそのまま紹介している日経BPも、もっと勉強すべき!(2008/10/09)

大手ファミレスがやってあとで撤回したという「私服にエプロンを着けるだけ」ですが、これのどこがいけないのかと思う。確かに飲食店ですから不潔さがあってはいけない。逆に清潔感があって、それなりのTPOをはずさない格好であれば、その人なりの個性が発揮できる私服の方が見て楽しめるメリットがある。注意しても不潔な私服を着てくる店員ならクビにしてしまえばいいのだし。お洒落な美容院の美容師などはカッコイイ私服でお客様に接しているではないか。上から押し付けられる制服より、自己責任で私服、のほうがずっといいと思う。看護師の制服だって10種類くらいの中から自分に合ったものを選べるほうがいいのではないか。自分だったら動きやすいものを選ぶだろう。板前さんのネクタイというのもよく考えると変だ。清潔感のある白衣を着ていればいいのであってネクタイが必要な職業とは思えない。そう考えると日本ってめんどくさい国だなと思う。制服でこれさえ着てればいいやと思考停止っていうのもある意味怠惰の極みなのではないだろうか。(2008/10/02)

書評は面白かったけど。たぶん本は買わないな。(2008/10/02)

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