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複雑系学者たちの論文が示唆する「脱ストレス」

『誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる』 フランシス ウェスリー、ブレンダ ツィンマーマン、マイケル クイン パットン、エリック ヤング 著、東出顕子訳、英治出版 1900円(税抜き) 東出顕子訳

  • 松島 駿二郎

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2008年10月3日(金)

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 ストレスに悩む人は、周りの社会からがんじがらめに縛られていると感じている。
出張期日、計算書の提出、面白かったりつまらなかったりする会議の日程、新企画書の提出、気に入らない同僚、気になる女性同僚、そんなぎっしりと固まったストレスの素を、一度、タンポポの種のように、大気中に吹き散らしてみる。

 種は羽根のお陰で、風に乗っていずこともなく飛び去っていく。路傍のコンクリートの割れ目で発芽し、花を咲かせる種もあるだろう。竜巻に巻き上げられて、成層圏飛行をする種、下水口に落ちて、汚水とともに海に流れてしまう種。

 種の運命は有為変転、波瀾万丈。たかが小さな種であっても、その行く末はドラマティックだ。

 本書は数人の複雑系科学者が、それぞれのテーマでの論文を編纂したもの。そもそもストレスとは複雑なもの。さまざまな力が複雑に組み合わさって、襲いかかってくる。そして身じろぎができなくなったら、重度ストレスといわれる症状を呈する。その絡み合ったストレスを一度解きほぐして、風に任せてあげる。すると結果は万華鏡。

 本書の原題は「Getting To Maybe」といい、そのまま訳せば「たぶんに向かって」ということになろうか。ここでは「かもしれない」という言葉を使っている。

 「かもしれない」の典型的な例として、「ボストンの奇跡」と呼ばれている出来事を紹介する。

 1990年ボストンの治安は最悪だった。年間152件あったボストン下町の殺人事件が10年後の99年に31件に急減した。実に80%も減少した。ボストン下町はコカイン常習者やギャングの手先の少年たちで溢れていた。

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