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うつ病の世界を理解する(1)

部下・同僚を守るため、これだけは知っておきたいこと

  • 大西秀樹

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2008年10月15日(水)

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 近年うつ病は増加の傾向にあり、会社でもうつ病が原因で休職する社員が増加している。部下・同僚がうつ病になった経験を有する人も多いだろう。その時、どう対処すればよいのであろうか。対処法を知るにはうつ病を経験した方々が感じていたことを知るのが一番の早道だと思う。そこで、今回はうつ病患者さんの「うつ」とその対処法について学んでみたい。

「うつ」とは?

 一般的に「うつ」というと、気分が晴れないこと、滅入ることなどと考えることが多い。しかし、うつ病から回復した患者さんに“「うつ」の時はどうだった?”と尋ねてみると、 “苦しかった”、“二度と経験したくない”と答えることが多い。“気分が滅入っていた”という人が多いわけではない。

 この気分はほぼ一日中続く。一日の中で多少良かったとしても、気分が晴れた状態に戻ることはほぼないといってよい。そして、この苦しい気分は半年以上続くこともある。
うつ病患者が経験する「うつ」は、私たちの日常生活で経験するような「滅入っている」という程度のものではなく、苦しいものであり、それがほぼ一日中かつ数ヶ月にわたり続いているものだと理解しておく必要がある。

どれくらい苦しいのか?

 それでは、うつ病の「うつ」はどれほど苦しいのであろうか?患者さんの中には、「別に死にたいわけではないが、苦しくて、苦しくて、そこから逃れられるなら死んでもよいと思う」と言う人もいる。また、この苦しみは未来永劫続いて逃れることができないと考えてしまう人も多い。

 うつは死ぬほどに苦しい場合があるのだ。苦痛のあまり、死の誘惑に駆られる人もいる。例をあげると、駅にいて電車が来た時に「これで楽になれる」と思い、飛び込もうとした人がいた。この人は、足を踏み出そうとしたときに家族の顔が浮かんで思いとどまったそうである。

 駅のホームの線路側にいると飛び込んでしまいそうになるので、ホームの端から離れて歩いている人もいる。通過電車が来ると飛び込んでしまいそうになるので、駅のベンチを握っていた人もいた。それほど苦しいのである。

 うつ病は「心の風邪」などと例えられることもあるが、これらの人々にとっては風邪ていどの生易しいものでないことは言うまでもない。

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