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『草枕』を読み、脱ストレスを考える

『草枕』夏目漱石著 岩波文庫 460円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2008年10月22日(水)

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 『草枕』の有名な書き出しはこうだ。
 「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情にに棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」

 30歳になったばかりの若い画家の詠嘆から、この小説は始まる。この若き画家は、ストレス症状を呈している。世の中、どっちを向いてもストレスばかりだ。

 画家はいったい何を目指して山を登っているのだろうか。それは山の向こうにある白雲境を目指していたのだ。それは、脱俗の境地なのだろうか。

この主人公は漱石の化身でもある。もう一人の漱石なのだ。

 さて、この若い画家はどうして絵画芸術に従事するようになったのか。
「住みにくき世から、住みにくき煩いを引き抜いて、ありがたい世界を目の当たりに映すのが詩であり絵画なのだ」

 とにかく、漱石の分身でもあるこの若い画家は、「住みにくき煩い=ストレス」を引き抜いて旅に出た。

 住みにくい煩いを引き抜けるかどうか。ここに脱ストレスの要諦がある。思い切って引き抜けなければ、ストレスからは脱しない。飄然としたあてのない旅に出ても、旅先で出会うものは、脱世間ではなく、世間そのものだ。

 人の世をある程度生き抜くと(ある年齢に達すると)、子どもたちが独立や結婚していわゆる、家族とともに暮らす「家住期」が終わる。そこで、次の期である、「林住期」が始まる。田舎で畑を耕したい、遠く離れた新しい住処を持ちたい、そして、実際に住み慣れた人の世を捨てたような気になって、田舎に向かう。

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