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【マンションが危ない】一声2000万円値引き

出口のない叩き売りが始まった

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2008年10月27日(月)

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この40年、マンションは急速に普及した。そして2008年、マンション業者の倒産が相次ぐ。ある時は株式顔負けの金融商品、ある時は景気対策の道具、ある時はファンドの投資対象…。マンションの歴史は、住宅としての進化だけでなく、経済の映し鏡だった面も大きい。いきおい歪みが生じる。これまで日経ビジネスが警鐘を鳴らしてきた記事で振り返る「マンションが危ない」。

第1回

株価がバブル後最安値をつけた2003年度、好調だったマンション市場に大異変が起きた。住宅ローン減税など景気対策や不良債権とされた建設・不動産業の再生策として景気を牽引したマンションは供給過剰に陥った。ミニバブルが発生する直前、都心物件や人気のタワーマンションでも投げ売りが…。

* * *

マンション大異変、驚愕の新築物件投げ売り現場を行く

2004年3月15日号より

この春、日本経済の回復に期待感が高まっている。
経済成長率は一時7%を記録、平均株価は1万2000円をうかがう。
数年来叫ばれてきた金融システム不安「3月危機」も今年は影を潜める。
しかし、金融システムや日本経済を揺るがしかねない火種がある。
空前の活況を続けてきた新築マンション販売の急激な失速だ。

(酒井 耕一、渡辺 康仁、小平 和良、篠原 匡)

 「新築マンションの販売センターをたくさん回っていらっしゃるようですが、よそは値引き販売といっても、せいぜい1割引きでしょう」

 東京都区部で販売中の新築マンションのモデルルームでのこと。販売担当者は、100m2余りの広さがある4LDKの住戸の図面を広げた。8000万円を少し超える金額が印刷された価格表を示しながら、こう続けた。

 「うちは2割以上引きますから」

利益は度外視の25%オフ

 そう言うと、黙って指を6本立て、人さし指を口に立てた。8000万円の物件を6000万円で売るから、絶対に内緒にしてくれというサインだった。販売センターを訪れてから10分もたたないうちに一声2000万円の値引き。25%オフというのはスーパーマーケットの特売も真っ青の大安売りだ。

 2003年に完成したこのマンションは、総戸数が数百戸という大規模物件だ。天気がいい日には部屋から遠方まで見通せる眺望や健康増進に配慮した数々の施設など、販売前から話題を呼んでいた。ところが、2月末でも約1割が売れ残っている。

 特別な1部屋だけを値引きしているのではない。同程度の広さの、別のいくつかの部屋についても25%の値引きが提示された。

 マンションの場合、一般的な粗利益率は20%前後とされる。1戸ずつ考えた場合、25%も値引けば利益は吹っ飛びかねない。利益を度外視した、投げ売りと言っても過言ではない。

 販売の現場で繰り広げられる投げ売りは、このマンションだけではない。

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