「2008年を代表するゲームは何ですか?」と問われたら、絶対に自信をもって紹介したいゲームがあります。
10月下旬に発売されたニンテンドーDS用ソフト「わがままファッション ガールズモード」(販売元:任天堂)です。
ゲームの主題は「服装のコーディネート」。1万点を超えるファッションアイテムが用意されていて、それらのコーディネートを楽しむゲームです。だからタイトルも、パッケージも、ゲーム画面も、すべてが完全に女性向けテイストに統一されており、淡いピンク色にあふれています。大手メーカーが、ここまで女性をターゲットに絞りきったソフトを送り出すのは、きわめて珍しいでしょう。

「わがままファッション ガールズモード」。1万点を超えるファッションアイテムを用意。お客様の好みに合わせて、コーディネートを考えていくのが抜群に楽しい。これぞ究極の着せ替えゲーム! (c) 2008 Nintendo/syn Sophia
しかし、いざプレイすると、男性ユーザーたちも夢中にさせる強烈な破壊力を持っていることに驚かされるはず。女性向けのアイディアに基づきながら、ここまでプレーヤーを夢中にさせるゲームは史上初であり、空前絶後でしょう。女性ユーザーに愛されて、そこから性差を超えて楽しまれていくという、かつてないパターンで人気を高めていくことになりそうです。
これまでのテレビゲーム・ビジネスの歴史は、「男の子のための遊び」を軸として発展してきましたが、そんな常識にドカン! と楔を打ち込む記念碑的なソフトといっても、けっして言い過ぎではありません。
究極の「着せ替え遊び」&「お店屋さんごっこ」
ひとことでいうと、これは究極の「着せ替え遊び」です。
プレーヤーは、まずはショップの店員になる。そしてお客様の希望に合わせ、さまざまな服をお勧めしていきます。いいコーディネートができれば、お客様は大満足。お買い上げしていただけます。こうしてショップの売り上げを稼ぎ、その資金で次のファッションアイテムを購入し、ショップを充実させていく――という流れでゲームは進みます。
このリズム感が抜群にいい。まるでアクションゲームで敵を次々と倒していくときのように、どんどん「お客様を満足させる」ことが、なんとも心地よくなってくる。これにより、ファッションという、つかみどころのない楽しさが、きわめて絶妙にゲームという形式に落とし込まれています。このソフトが男性ユーザーを夢中にさせる理由は、ここにあるのかもしれません。
だからこそ、これは究極の「お店屋さんごっこ」でもあります。
なにしろ、自分でアイテムを仕入れられるから、どんなファッションアイテムをそろえて、どのような雰囲気の店にすることも可能。どんな店を作っても、それに合わせたお客様が来店してくれるので、ちゃんとゲームとして成立します。ファッションアイテムは1万点を超えているため、どこまでも自分好みの店が作れてしまう。だから、いったんハマると、底なしの面白さを見せてくるのです。
さらに、Wi-Fi通信を使ってネットにアクセスすればどうなるか?
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