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世のため、それとも先見の明?――フィル・ミケルソン

Tha's where the game is growing.(ゴルフ発展の場は、ここだよ)

  • 舩越 園子

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2008年11月13日(木)

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 「僕に残された時間は、あと8年。40歳になったら、ゴルフとは違う別の仕事をしたい」――フィル・ミケルソンが、そう言ったのは、彼が32歳のときだった。

 当時、ミケルソンは「メジャー優勝のないグッドプレーヤー」という屈辱的な修飾語で語られ続けており、米メディアによる「いつになったらメジャーに勝てる?」という執拗な質問攻勢にうんざりしていた。

 だからだろう。外国人の私には逆に本音を語ってくれて、自分はメジャー優勝ができると確信していること、生涯現役選手としてツアーで戦う気持ちはないことなどを秘かに明かしてくれた。

 その2年後。2004年マスターズを制してメジャー初優勝を遂げ、05年全米プロ、06年マスターズでも優勝。メジャー通算3勝を達成したミケルソンは、すっかり大物になった。米メディアを嫌ってインタビューも拒否していたメジャー無冠ころの彼の姿は影も形もなくなり、実力面でも人気面でも、米国を代表するトッププロになった。

 しかし、マスターズに続くメジャー2連勝を狙った06年の全米オープンで72ホール目に自滅したときから、何かが変わったように思う。優勝を目前にしていながら、ドライバーショットを大きく左へ曲げ、無理矢理狙い、バンカーにつかまり……優勝をジェフ・オギルビーにさらわれ、ウイングドフットの18番グリーンに崩れるようにしゃがみ込んで「オレは何てバカなんだ」と頭を抱えたあのときから、ミケルソンの中で何かが変わったように思えて仕方がない。

 そんな私の予感が現実となりつつあることを実証するような出来事があった。米ツアーのフェデクスカップシーズンが終わり、オフを迎えたミケルソンは、欧州ツアーの09年シーズン開幕戦となるHSBC選手権に出場。会場となった中国・上海で、こんな言葉を口にした。

That's where the game is growing.
(ゴルフ発展の場は、ここだよ)

 アリゾナ大学在学中に米ツアーで優勝して以来、米国のゴルフの発展と米国のゴルフファンのために国民的ヒーロー役を演じてきたミケルソン。それゆえ活動の場を常に米国主体としてきた。滅多に海外へは出ず、それがスポンサー関係者や海外ゴルフ関係者から批判されたこともあった。

 しかし、06年の全米オープンで敗北して以来、ミケルソンの頭の中から「アメリカ」という括りが取れてしまったように思える。

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