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「60億分の1の男」石井慧が語った堂々人生

  • 平本あきお

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2008年11月26日(水)

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 トップアスリートと呼ばれる、一流のスポーツ選手。常に「結果」を求められている彼らは、私たちの想像を絶するプレッシャーに耐えながら、勝負に臨んでいます。そうした環境下でも、普段の練習の成果を最大限に引き出すためには、フィジカルなトレーニングに加えて、メンタルを鍛えることも不可欠です。

 実は、アスリートのメンタルコーチング手法は、そのままビジネスパーソンにも応用できます。野球、ラグビー、柔道、ゴルフなど、様々な競技の一流アスリートのメンタルコーチを務めてきた筆者が、実際の選手のエピソードを交えながら具体的なトレーニング手法を紹介していきます。

 「60億分の1の男になる」。

 11月3日、元男子柔道日本代表の石井慧選手は、こう宣言してプロ格闘家への転向を表明しました。今年夏の北京五輪では、次々と敗退する男子柔道選手の中で、金メダルを獲得して大健闘した石井選手。突然の「格闘家宣言」は、周囲をあっと驚かせました。

 私は、柔道家・石井選手のメンタルコーチとして、北京五輪で金メダルを獲得するまでの約2年間、30回以上のセッション(コーチング)を実施してきました。格闘家への転向の一報を聞いた時、もちろん私も初めは耳を疑いました。

 しかし今、メンタルコーチとして接した彼の考え方を改めて振り返ってみると、その決断には納得できる面も少なくありません。彼の目指す「理想の自分」は、柔道という枠の中では実現できなかったのだと思います。

「世界一強くなりたい」が石井選手の価値基準

 石井選手に限らず、アスリートにとってメンタル面で最も重要なのは、常に自分の価値基準を持つことにあります。この基準を、私は「自分軸」と呼んでいます。自分軸が定まると、自然と何をすべきかが決まってきます。自分の針路に迷った場合は、自分軸に立ち返ることで目標を再確認できます。やる気や能力もぐいぐい引き出すことができるのです。

 具体的にはどういうことでしょうか。例えば、石井選手の場合、彼の自分軸は「世界一強い男になる」でした。シンプルですが、とても明快な価値基準ですね。彼は、この自分軸に沿って、柔道の技術を高めていきました。

 日本の伝統的な柔道には「美しい一本で勝つ柔道」という考え方がありますが、石井選手はこの伝統的なスタイルとは異なる戦い方を目指しました。ひたすら攻め続けて相手に警告を出させてポイントをリードし、それを最後まで守りきるという泥臭い勝ち方でも、勝つことに執着しました。そして、ついには北京五輪の金メダルも取ってしまいました。この辺りのエピソードは、以前、本サイトの「話題閑題」でも少しお話したことがあります。

 伝統的な柔道を重んじる柔道関係者の中には、石井選手の柔道に眉をひそめる人もいました。それでも、彼は最後まで「自分軸」を曲げませんでした。どんなにプレッシャーがかかった場面でも、最後のよりどころとなるもの。それが、自分軸なんですね。

 彼の例からも、自分軸の重要性は理解できたと思います。では、どうやって自分なりの「自分軸」を見つければいいのでしょうか。

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