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無敗の雀鬼、ショーイチが語る『運に選ばれる人 選ばれない人』
~とにかく「1秒で打つ」理由

  • 舟橋 賢

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2008年11月26日(水)

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運に選ばれる人 選ばれない人

運に選ばれる人 選ばれない人』 桜井章一著、講談社、648円(税抜き)

 「勝負は時の運」という言葉がある。

 努力も実力も、時にすべてが無になってしまう。逆に、常に自分に引きつけておくことができれば、こんなに頼りになる味方はない。甘美な響きはあるが、抽象的で実体がない。世界中で多くの人が天を仰ぎ、自分の上に降り注ぐのを祈っているが、具体的に手に入れる方法は誰も知らない。

 それが運だ。

 本書は、「運」を身近に感じ生きてきた勝負師の観点からどうすれば運をつかむことができるかを説いた一冊だ。著者は、雀鬼と呼ばれ、「麻雀の裏プロとして20年間無敗」を称する桜井章一氏。

 裏プロゆえ、公式記録は残っていないだろうが、「20年間無敗」なら、運を味方に付けることにおいてはエキスパートだ。日頃、自分の不運に嘆いている諸氏には気になる内容だろう。

悪運の連鎖を断つには?

 運というと、呪術やまじない、オカルトとさほど違わない印象がある。評者もマユツバで読んだクチだ。しかし、本書からはそういう胡散臭さは漂ってこない。本書で書かれている「運との付き合い方」は、誰もができることを前提として書かれており、まえがきでも「やることを日々ちゃんとやっていれば、その結果として運に恵まれる」と記している。つまり本書は、運を拾いやすい生活術の指南書といってもいいだろう。

 桜井氏の哲学によれば、運には「天運」「地運」「人運」「時運」という4つの運がある。それぞれの文字が表すように「天運」は天気のように自然の摂理に支配される運。「地運」は場所、「時運」はタイミング。そして最後の「人運」には、他人がくれる「他力運」と自分の努力でつかむ「自力運」がある。

 それじゃ、自分の力でつかめるのは「人運」だけ? と考える人がいるかもしれないが、著者は「真っ当」さがあれば、あらゆる運を味方につけることができると言う。「真っ当」さとは、人間として「まとも」に考え、行動すること。これができれば、自然の摂理やよりよい人間関係、いうなれば運気と同化できるそうだ。

 なぁんだ、慎ましくマジメに生きればいいのね、と思うかもしれないが、ちょっと待っていただきたい。桜井氏の説く「真っ当」さは、防御一点張りのキマジメさとは違う。というのも、運の去来はとても気まぐれだからだ。

〈運とひとことで言っても、スケールの大小や寿命の長短、動きの振幅などによって無限の形があります。(中略)その動きが感じられないと、せっかくの運が続かなかったり、大きくすることが出来なくなってしまいます。運は刻々と変わるので、考えていては間に合いません〉

 刻々と変わっていく運に選ばれるためには、「真っ当」さもフレキシブルでなければならない。桜井氏の言葉で言えば、それは運の流れを感じる「感性」ということになる。

 「運を目標にしない」ことでツキへのこだわりを捨てる大切さや、「違和感のあるものはなるべく外していく」、「ツキを呼ぶ『明るさ』は、自分で工夫して作る」など、本書で紹介されている88項目の心構えは、雀鬼ならではの「感性」の磨き方を語ったものだ。

 もちろん運は良運ばかりではなく、望まずして落ち込む悪運だってある。

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