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【5】「失望するくらいがちょうどいい」カウンセリング

脳波検査中のパニック発作。しかし医院で1時間放置された

  • 藤岡 清美

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2008年11月28日(金)

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 今月初め、4年に一度の大統領選を迎えた米国では、史上初の黒人大統領が選ばれ、国民は「オバマ・フィーバー」に沸きました。調査によるとこの選挙の投票率は、過去40年間で最高の62%で、ケネディ元大統領が当選した1960年選挙に匹敵するそうです。

 しかし最近ではオバマ過熱も一段落し、専門家やマスコミの中には、次期大統領に「過剰な期待」を抱かぬよう戒める声も出てきました。

 なぜカウンセリングの話にオバマ? …実は共通点があるのです。要はどちらも「失望に驚いてはならない」ということです。

 1月から発足するオバマ政権には、米国発の世界金融危機や過去最大の財政赤字など、差し迫った課題が山積みです。しかし国民的お祭り騒ぎとも言える大統領選の間、国民の多くは「変革」を叫ぶ若く情熱的な候補者に、「何かを変えてくれるに違いない」というイメージ的な確信を得たのでした。

 その過剰な期待を、牽制する意味もあったのでしょう。大統領選勝利演説でオバマは訴えました。「政府がすべての問題を解決できるわけではない」と。また、その若さとエネルギッシュさで引き合いに出されるケネディ大統領も、就任演説で国民にこう呼びかけています。「国家があなたがたのために何をしてくれるかでなく、あなたがたが国家に何ができるかを問おうではないか」。

カウンセリングに期待しすぎない

 カウンセリングも同じです。オバマ的に言えば、「イエス・ヒー/シー(専門家)・キャン」ではなく、「イエス・ウィー・キャン」なのです。専門家に任せっきり、頼りすぎでは、カウンセリングはうまくいきません。

 自分の様々な感情の機微はレントゲンに写るわけではなく、当人が言わない限り専門家には分からないのです。恥ずかしいから、面倒くさいから、思い出すのが怖いから、そして「専門家だから言わなくても分かってくれるだろう」という非協力的な態度は、結局は自分を不幸にするだけです。

 私が経験を通じて得た「失望するくらいがちょうどいい」というのは、ちょっと横暴かもしれませんが、専門家には過度な期待をせず、互いが対等な目線で、同じゴールに向かって協力し合うことが大切だと思います。

 大きく脱線してしまいましたが、話を前回の終わりに戻します。

 私は、不安な時に飲む「お守り薬」がなくなると心療内科に行くという、数カ月に1度のアドホックな通院を続けていました。そんな中で子供を授かり、胎児に影響のないお守り薬に切り替えるため、総合病院の心療内科を訪れました。この総合病院は、私がカウンセリングに行くきっかけを作ってくれた「クールな友人」が通っている病院でした。

 友人が通っていること、しかも私と年齢が同じくらいの女性医師が私の担当になったことから、この心療内科にかける私の期待も大きいものでした。

 しかし、二度あることは三度あるというか、総合病院ならではの運の悪さに遭遇してしまったのです。

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