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謎めき世界ランク――フィル・ミケルソン

It will take care of itself.(それは勝手に付いてくるものだよ)

  • 舩越 園子

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2008年12月4日(木)

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 世界ランクというものは、ときどき謎めいた動きをする。3桁ぐらいの下位ランクの選手が大きな大会で優勝でもすれば、大きくジャンプアップすることもあるのだが、1桁、2桁のランクになると、自分はあえて試合を欠場し、自分の前後のランクの選手が試合に出て悪い成績になるのを傍観していたほうが、結果的に自分のランクが押し上げられるなんてこともあって、一見、何が何やらわからないということが、しばしば起こる。

 そう言えば、今田竜二も「世界ランクは、おかしい。あれは僕は当てにしていない。選手の強さをちゃんと反映しているとは思えない」と、いつだったか言っていた。

 日本ツアーでプロ入り後の初優勝を挙げ、その後も相次ぐ上位フィニッシュを続けた石川遼がダンロップフェニックスの翌週、世界ランクで117位から67位へ、いきなりジャンプアップした。ごぼう抜きの度合があまりにもすごすぎて、「エコひいきしたランクなんじゃないの?」という声が聞こえてきそうだが、きちんとした計算方式にのっとって算出された数字ゆえ、エコひいきというわけでは決してない。

 だが、世界ランクが定めている各ツアーに対するポイント配分が本当に正しいと言えるのかどうか、現在の計算方式が本当に選手の強さを正しく反映しているのかどうか。そこは、いまだに賛否両論なのだ。

 とはいえ、世界ランクのトップ50に入れば、マスターズをはじめとするメジャー大会やビッグな大会への出場権が与えられるなど、きらびやかな特典が付いてくるわけだから、賛否両論あるとはいえ、選手たちにとって重要な指標であることは間違いない。

 そんな中、先ごろ、王者タイガー・ウッズに次ぐ世界ランク2位の座がフィル・ミケルソンからセルジオ・ガルシアに入れ替わった。

 好奇心たっぷりで、ちょっぴり意地悪な米メディアにとって、この新旧交代は恰好のネタだ。「セルジオの方がキミより優れたゴルファーだと認めるかい?」と、すぐさまミケルソンに詰め寄った。

 正直者のミケルソンは「世界ランクは僕ができる限り考えないようにしている数字なんだ」と前置きした上で、こう言い放った。

It will take care of itself.
(それは勝手に付いてくるものだよ)

 ガルシアとミケルソン、どちらのほうがグッドプレーヤーかと問われたら、メジャー3勝のミケルソンのほうがメジャー未勝利のガルシアより強そうに思える。それゆえ米メディアも「メジャー無冠の選手が世界ランク2位の座に値すると思うか?」と問いかけた。

 しかしミケルソンは「僕も長い間、メジャー無冠だった。たとえ無冠でも、すばらしい選手たりえる」。もちろん、そう答えなければ、ミケルソンは自らの無冠時代を否定することになるわけで、これまた彼にとっては酷な質問だった。

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