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チョコレートとカカオポリフェノールの健康知識

【第1回】薬として珍重されていたチョコレート

  • 原田 英子

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2008年12月5日(金)

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スウェーデンの植物学者リンネは、カカオを「カカオ・テオブロマ」(神々の飲料カカオの意)と名付けた。そのカカオを原料とするチョコレートは、抗酸化成分をはじめ、効能の宝庫でもある。チョコレート博士の異名をとる茨城キリスト教大学の板倉弘重教授チョコレートの効用を聞いた。3回シリーズの第1回は、チョコレートの歴史、そしてチョコレートの成分、カカオポリフェノールの基礎知識編。
(聞き手:ビジネス局企画編集部 阪田英也)

――チョコレートの持つ効能は?

板倉:チョコレートの主成分であるカカオマスは、カカオ豆の皮を除いて砕き、ローストしてすりつぶしたもの。そのカカオマスにはポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは、ブドウやナッツなどいろいろな果物や植物に含まれていますが、強い紫外線や細菌類から植物そのものを守る働きをする成分です。

茨城キリスト教大学の板倉弘重教授

茨城キリスト教大学の板倉弘重教授

 それが抗酸化作用を発揮して、活性酸素を抑えることから、ヒトがこれを摂取することで、動脈硬化やがんの予防につながるといった健康効果が期待されます。

 スペインが中南米を征服してカカオを持ち帰って以降、カカオはチョコレートの形になって、中世のヨーロッパに広がっていきます。当時は、抗酸化作用とか活性酸素という概念がなく、滋養強壮のために飲まれていました。

 今でも、ヨーロッパのホテルに泊まると、たまにベッドサイドにチョコレートを置いてあったりしますが、それは、かつてチョコレートが精力剤として使われた名残りでしょうね。

はじめは砕き煎じて飲む薬だったチョコレート

――現在のチョコレートの形になったのは?

板倉:私たちがよく口にする固型のチョコレートが発明されたのは、意外と新しく1847年のことです。イギリスのフライ社というメーカーが、それまで液状か粉末状で、水やお湯に溶かして飲んでいたカカオを固型にして発売したのが最初です。

 それまでは漢方薬のように砕いて煎じて飲む薬扱いだったので、薬屋さんで売られていました。フライ社の製品は、ただカカオを固形化したものだったため、苦く、万人が好んで食べるお菓子という概念にはならなかった。その後、ミルクや砂糖を混ぜて固形化し、また口当たりをよくする技術改良も加わって現在の形になりました。

 現在は、カカオ70パーセントとか90パーセントのように含有量を表示したビターチョコも出回っています。ビターなほどポリフェノールが豊富であり、抗酸化作用があるということです。

――カカオポリフェノールの抗酸化作用が注目されるようになったのはいつごろから?

板倉:これもつい最近のことで、私自身の失敗談と相関します。私が1990年に、赤ワインに含まれるポリフェノールの抗酸化作用の研究でフランスへ行ったとき、チョコレートにもポリフェノールが豊富で抗酸化作用があることを確かめました。

 それを私が医学雑誌である「ランセット」に発表する前に、うっかり喋ってしまったために、アメリカ人のポリフェノール研究者に先を越されてしまい、世界で初めてチョコレートに抗酸化作用があることを発表し損ねてしまいました。従ってチョコレートの抗酸化作用の発見者は私ではなく、アメリカの研究者ということになってしまいました。

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