「デジタルエンタメ天気予報」

なんと、コントローラーに触れないソフトが登場!

〜斬新な入力方法を採用した「レッツタップ」に注目せよ〜

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2008年12月12日(金)

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 「今年の年末商戦に登場するソフトの中で、1本だけ注目作をピックアップしてください」。そういわれたら、迷うことなく、セガが送り出すWii用ソフト「レッツタップ」を推薦することにします。

 これは凄いゲームです。なにしろ、ゲーム史上初の「コントローラーに触れないゲ―ム」なのですから。

 Wiiリモコンを紙の箱の上に置きます。ソフトに箱は同梱されているけれど、それ以外のどんな空き箱でもかまいません。プレイヤーは、紙相撲のように、とんとんとん、と指で箱を叩けばいい。すると箱の振動がリモコンに伝わり、これでゲームが操作できてしまうのですね。これまで体験したことのない、唯一無二の奇天烈な操作方法といえましょう。

 その不思議なプレイ感覚は、ぜひ一度体験してみるべき。かなり驚かされるはずです。

3歳から100歳までOK

 いざプレイしてみると、その感度のよさにびっくりするでしょう。軽く叩く、強く叩く、素早く叩く……などなど、叩き方の違いをきっちりと検知。ゲームを、どのリズムで叩くべきか、どの強さで叩くべきかでコントロールできる、なんとも奥深いゲームに仕上がっているんですね。最大4人による対戦プレイともなると、リモコンを置いた箱を叩くだけなのに、手に汗握るような緊張感が味わえます。

 それもそのはず。このソフトの作者は、全世界的ヒット作「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズをはじめとする、数々の名作の生みの親である中裕司さん。ゲーム作りの第一線で活躍し続けてきた人が、まったく新しい入力方法を採用しながらも、すれっからしのゲームマニアを納得させるチューニングを施しているというわけ。このあたりの調整は、さすがです。

 そして、いざ自宅のリビングに置いてみると、これが文字通り「誰でもプレイできる傑作」であることにも気づくでしょう。

 いままで「すごくシンプルなゲーム」とか「小さな子供も遊べるゲーム」と呼ばれるものはあったけれど、あくまでも「その人がコントローラーを握れる」ことが条件でした。それができない人は排除されていました。

 でも、このソフトは違う。手が小さくて、まだコントローラーを握ることができない2〜3歳の子でも遊べちゃう。もちろん高齢者でもOK。年齢差が100歳くらいあっても、いっしょに楽しめてしまうゲームなんですね。

「レッツタップ」

幼児でも遊べる。ゲームマニアも楽しめる。箱を叩くという斬新すぎる操作が楽しい「レッツタップ」。販売元:セガ、12月18日発売。5040円(税込み)。タップボックス2個同梱。 (c)SEGA/PROPE

 これまで発売されたすべてのゲームの中で、「レッツタップ」は、もっとも幅広いユーザー層が楽しめるゲームです。これは、きわめて高く評価されるべきポイントでしょう。

人間は手触りを楽しむ生き物である

 ゲームビジネスの面から見ても、このようなソフトの登場は、大歓迎すべきことです。

 ゲーム機の進化の歴史は、いわば「入力方法の変化」の歴史だからです。これまでも、新しい入力方法が提案されることが、ゲームビジネスが大きく膨らみ、発展していく最初のきっかけになってきました。

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著者プロフィール

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

野安ゆきお

1968年生まれ。ファミコンの時代から、テレビゲームの関連記事・単行本の執筆に専念。製作に参加したゲーム攻略本・ゲーム関連書籍は100冊を超え、プレイしたゲームは1000本を超える。

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