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彼の浮気が発覚。でも、別れられない彼女

…会社も同じことをしていませんか?

2008年12月24日(水)

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 朝早くに携帯電話が鳴った。最近はメールでのやり取りで用事を済ますことがほとんどなので、電話が鳴るとそれだけでびっくりする。しかも朝7時。こんな時間に誰? 慌てて出ると、

 「かおるちゃん、朝早くごめんね…(ヒック)」。電話の主は友人の洋子だった。いつも沈着冷静な洋子が、こんなに朝早く、しかも泣き声で電話だなんて、ただごとではない。

 「ど、どうした? 何かあった?」
 「彼がね、大阪出張から帰ってきたんだけど、ホッケ買ってきたの…」。洋子はそう言って、電話の向こうでビェ~ンと、泣き始めたのである(本当に、こんな感じの音だったんです)。

 大阪でホッケ? えっ、な、何?

大阪出張と言う彼。しかし洋子は…

 今回は、大阪のホッケ事情を話そうというわけではない。前回もお話しした、「これだけは、せめて職場で準備してくださいよ」という話の、2つ目の「元気になる力」の話なので、ご安心を。

 ひとまず洋子の「ホッケ事件」に戻る。

 洋子と同棲中の彼が、半年ほど前からやたらと大阪に出張に出かけるようになった。もともと大阪には、彼の会社の本社があったので、洋子もさほど気にしていなかったそうだ。ところが、ある日彼のスーツを片づけていたら、ポケットから電話番号が書かれたメモが出てきた。

 女のカンは本当に怖い。洋子はなんだか嫌な予感がして、その番号に電話した。すると、「はい。ウィンザーホテル洞爺でございます」と、男性が出たのである。洞爺? 北海道ではないか。

 この瞬間から、洋子は私立探偵に変身する。彼のパソコン、彼の携帯、彼のかばん…、彼との10年間の同棲期間中、一度も見たことも、見ようと思ったこともなかった「禁断の扉」を開けまくった。

 そして、どうやら彼が最近、29歳の女性と親しくしていることを突き止めた。ただ、ここではまだ決定的な物的証拠は見つかっていない。

 そして、先週の金曜日。彼が会社から帰るなり、「急に本社から呼び出しがあって、明日から大阪に行くことになった。今回はちょっと面倒な案件だから、日曜日に帰るのは無理。多分、月曜の夜には帰れると思う。でも最終(電車)になると思うので、先に寝てていいよ」と言って、出張の準備をうれしそうに(洋子には確かにそう見えたそうだ)始めたのである。

 そして、今朝。洋子が目覚めると、予告通り昨晩遅くに「大阪」から帰ってきた彼が、隣で寝ていた。洋子は起きて台所に行き、冷蔵庫を開けた。すると冷蔵庫の奥にビニール袋を発見。何かと思って開けてみると、立派なホッケが横たわっていたのである。

 「ホッケ事件」の真相は、彼の浮気の物的(?)証拠が挙がったという話なのだが、ここからの洋子と彼の関係が、あるものに非常に似ていた、ということを言いたかったのだ。

 洋子と彼の関係は、会社に「これだけは、せめて職場で準備してほしい」と願う、「元気になる力」の1つである「信頼」が崩壊した後の、会社と従業員の関係を見ているようだったのである。

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「彼の浮気が発覚。でも、別れられない彼女」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト