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戦い続けるカリスマ――セベ・バレステロス

Everybody is losing interest.(みんな、つまらないと感じてるよ)

  • 舩越 園子

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2008年12月25日(木)

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 世界的な不況で暗いニュースが相次ぐ中、セベ・バレステロスが脳腫瘍で倒れたというニュースはゴルフ界に大きな衝撃をもたらした。

 10月6日、ドイツへ向かおうとしていたバレステロスはスペインのマドリッド空港で倒れ、病院へ。そのまま入院となり、6時間に及ぶ腫瘍の除去手術など計4度も手術を繰り返した。

 ニュースを聞いて世界中の人々が悲しみ、彼の回復を祈った。かつて、バレステロスとともに戦った欧米のツアー仲間たちは、誰もが彼の戦士の魂に言及し、「人生最大の戦いを乗り越えてほしい」とエールを送り続けている。

 若かりし日のバレステロスは、まさにスペインの闘牛士を思わせる戦いぶりだった。彼のゴルフを形容する言葉は「アグレッシブ」の一言。同じスペイン出身のセルジオ・ガルシアは、どんな窮地からも果敢にリカバリーするバレステロスの姿に憧れ、バレステロスのゴルフを目指しながらプロゴルファーになった。

 全英オープン3勝、マスターズ2勝。世界87勝。俳優のような二枚目が、まるで映画の中のワンシーンのようなミラクルショットを放って次々に勝利を手に入れる――そんなバレステロスは、世界中のファンを魅了した。

 貧困家庭に生まれ育ったバレステロスがお金持ちの家庭の娘に恋をし、彼女の父親に認めてもらうために必死にゴルフの腕を磨いて結婚にこぎつけたという昔話は、あまりにも有名。これまた筋書きのあるドラマなんじゃないかと疑いたくなるほど、よく出来た話だ。スターの歩みには、そんなドラマが付いて回るのだろう。

 バレステロスを語るとき、しばしば登場するのが「カリスマ」という言葉だ。ドラマ続きの人生を歩んできたことも、彼のカリスマ性を際立たせている気がするが、彼の場合は、何と言っても彼自身の言動がカリスマ性を醸し出しているのだと思う。

 脳腫瘍で倒れる数カ月前、欧米対抗戦ライダーカップについて問われたバレステロスがメディアに向かって発したこの言葉は、いかにも彼らしかった。

 Everybody is losing interest.
(みんな、つまらないって感じてるよ)

 かつて、バレステロスはライダーカップで欧州チームを勝利に導く立役者だった。彼の奇跡のようなリカバリーショットに欧州ファンは狂喜した。

 不調に陥り、バレステロスが出場しなくなってからも勝率は圧倒的に欧州優勢だった。そんな現状に対して彼は「今年はアメリカに勝ってほしい。いつも我々欧州が圧勝しちゃって、みんな、つまらないって感じてるよ」。

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