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コミュニケーション力向上は「声替え」から

ボイストレーニングで声のストレスを解消--弓場徹氏(後編)

2008年12月25日(木)

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 発声とは、単に声を出すだけでなく、人の精神や思考、感情を伝える行為とのことでした。「こんにちは」や「ありがとう」といったありきたりの言葉でも、ときに温かい気持ちになれるのは、言葉を口にする人の嘘偽りのなさを感じるからだと思う。昔の人は、自分の口から発する波動が人に影響を与えることを観察し言霊(ことだま)を尊んだのかもしれない。

 前編では、弓場徹さんに、声楽の声作りや歌音痴(うたおんち)の矯正など、歌うことに焦点を当ててお話を伺いました。後編では、より基本的な気持ちの表出法といえる「声を出すこと」に話の中心を移したい。

 「コミュニケーションスキル」という言葉が巷に溢れている。相手の言葉を繰り返して共感を示すだとか、テクニックに流れがちな側面もある。ノウハウではなく、人の胸襟を自然と開くには、どういう声を発すればいいのだろう。引き続き弓場さんに尋ねた。

--前編では、声を出すことで「人を元気にしたい」というお気持ちから、“心揺さぶる声”を獲得したいと話されていました。

 たとえば、企画会議で、ペーパーで読めばおもしろそうな案でも、直に説明を聞くと説得力を感じられない場合があります。人の心に響く声になるには、どういう点が大切なのでしょうか?

弓場:まず、抑揚のある声や相手に伝わる発音でしゃべっているかどうかが大事です。「内容さえちゃんとしていたら届くはずだから大丈夫」と本人は思っていても、ボソボソと話していたら伝わらないし、聞かされる人はストレスを感じます。はっきりした声で、なおかつ適度なボリュームがあること。声の明るさ・暗さも説得力を左右します。

弓場徹(ゆうば とおる) 東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。三重大学教育学部教授。2001年、コロンビア大学客員教授、2002~2008年、東京大学医学部客員研究員。日本耳鼻咽喉科学会会員、日本音声言語医学会会員。発声研究家、声楽家(テノール)。米国、カナダ、イタリア、ブラジル、中国でコンサートや講演等を行っている。ニューヨークでオペラカンパニーのオーディションに合格。パフォーマンスは米国の『ウェストサイダー』誌に“一級の歌唱”と評された。新発声法「YUBAメソッド」は外務省より世界110数カ国に紹介され各国のTVニュースで報道。『奇跡のボイストレーニングBOOK』(主婦の友社)、DVD『歌う筋肉の秘密』(ビクターエンタテインメント)等、作品多数。公式サイト「GOOD-VOUICE.com」。以下のサイトで弓場さんの音声を聴くことができます。日テレ「ドリームビジョン」。

弓場徹(ゆうば とおる) 東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。三重大学教育学部教授。2001年、コロンビア大学客員教授、2002~2008年、東京大学医学部客員研究員。日本耳鼻咽喉科学会会員、日本音声言語医学会会員。発声研究家、声楽家(テノール)。米国、カナダ、イタリア、ブラジル、中国でコンサートや講演等を行っている。ニューヨークでオペラカンパニーのオーディションに合格。パフォーマンスは米国の『ウェストサイダー』誌に“一級の歌唱”と評された。新発声法「YUBAメソッド」は外務省より世界110数カ国に紹介され各国のTVニュースで報道。『奇跡のボイストレーニングBOOK』(主婦の友社)、DVD『歌う筋肉の秘密』(ビクターエンタテインメント)等、作品多数。携帯電話サイト「ゴルゴンゾーラ」のコンテンツ「奇跡のカラオケ教室」でも YUBAメソッドのレッスンを紹介。 公式サイト「GOOD-VOUICE.com」。以下のサイトで弓場さんの音声を聴くことができます。日テレ「ドリームビジョン」。

 あとはテンポ感やリズム感も必要です。たとえば「今日は…………天気が…………いいですね」と言われると、聞く方は焦れてしまう。かといって、一気に話されたら儀礼的に感じてしまう。

音にも“色”がある

--伝えたいことが多くて、勢いよく話すあまり早口になることがあります。一見、元気でよさそうに思えますが、やはり非効果的ではありませんか?

弓場:テレビのアナウンサーがそうですが、昔と比べてしゃべるスピードが早くなっている感じがします。変化が激しい時代だから、言葉を詰め込まないといけなくなっているのは仕方ありませんが、あまり早口だと聞きとれない。

 しかし、情報量が多くても、フレーズを大きく取ることで、ゆったり聞かせる話し方はあります。実はそのほうが同じ情報量であってもより少ない時間で伝えることができるのです。文を切れ切れに発音するよりも、かたまりとして概念化するようにイントネーションをつけて話す方が、聞き手に理解しやすいからです。

 たとえば、「・海は、・広いな、・大きい・な、・月が、・のぼるし、・日が、沈・む」と棒読みで、(「・」がついているところに)アクセントをつけて読むよりも「・海は広いな・大きいな、・月がのぼるし・日が沈む」とある程度かたまりごとにアクセントをつけてゆったり読む方が分かりやすくて時間も早いんです。本当かどうか計ってみましょう。

--(ストップウォッチで計る)なるほど。計ってみたら確かに後者のほうが1秒半ほど早いですね。しかも五七調で抑揚がついて聞こえるので心地いいです。ちょっとした声の出し方の工夫で伝わり方も変わるのですね。そういえば、「人は見た目が9割」という説がありましたが、声と見た目の関係はありますか?

弓場:音にも“色”があって、これは顔の表情、つまり“顔色”と非常に関係しています。顔が暗いままだと声もショボンとします。朝は、明るくさっぱりした感じで「おはようございます!」と言ったほうが聞いている人の気分もよくなります。同じ言葉でも色合いによって内容は違って聞こえます。

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