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「みんなで笑顔!」に凱歌があがる

2008~09年のゲームビジネスを読み解きます

2008年12月26日(金)

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 「テレビゲームは不況に強い!」
 と、昔からよく言われてきました。それは真実だったようです。

 大不況に見舞われているにもかかわらず、北米市場では、11月のWiiの販売数が200万台を突破(12月以外に、1カ月でこれほどゲーム機が売れたのは新記録!)。ホリデーシーズンの最終的な販売台数も、史上最高記録を達成しそうな見通しです。「テレビゲームは不況に強い」どころか、逆境をプラスに転じて売り上げを伸ばしている状況。この流れは、2009年以降も続くでしょう。

 国内市場も堅調でした。しかも2008年の最後には、「ドラゴンクエスト」シリーズに関するビッグニュースがあり、世間に賑やかされることに成功しています。

「ジャンプフェスタ2009」の様子

12月20~21日に開催された「ジャンプフェスタ2009」のスクウェア・エニックスブースでは、ついに「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」が出展。「ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII」とともに、大きな注目を集めた

 ニンテンドーDS向けで作られている「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」の発売日が、3月28日に正式決定。ここで注目すべきは、昨今、アーケードゲームの「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」がキッズ層に大人気であることです。1プレイごとに1枚のカードがもらえる仕組みのゲームなのですが、そのカード枚数は1億枚を突破しました。従来のファンのみならず、これらの新規キッズ層が流れ込んでくる「ドラゴンクエスト」シリーズ最新作は、とてつもないビッグヒットを達成する可能性を秘めています。

 なお、発表会の場では、その続編に当たる「ドラゴンクエストX」が、Wii向けで開発されていることも明らかにされました。ファミコン、スーパーファミコン、プレイステーション、プレイステーション2、そしてニンテンドーDSと、常に勝ち馬に乗り続けてきた「ドラゴンクエスト」が、次に選んだ馬はWiiでした。国内のゲームビジネスの趨勢は、これにて決着を見せることになりそうです。

両輪は「モンハン」と「Wii Fit」

 続いて、2008年のヒット作の傾向について、簡単に振り返っておきましょう。

 2008年最大のヒット作は、プレイステーション・ポータブル(PSP)用ソフトの「モンスターハンターポータブル2nd G」(販売:カプコン)。みんなで協力してモンスターを狩るハンティングゲームです。それに続いたのは、昨年末に発売され、今なお売れ続けている「Wii Fit」。家族の健康管理用ソフトですね。この2タイトルが両輪となり、ゲームビジネスを牽引しました。

 この両タイトルのヒットから読み取れる真実は、極めてシンプルです。要するに、全く同タイプのゲームが大ヒットした!ということですね。

 おいおい。「モンスターハンターポータブル2nd G」と「Wii Fit」は、何ひとつ似たところのないゲームじゃないか! と思われる方もいるでしょう。

 しかし、それは間違いです。古臭い常識にとらわれることなく冷静に見てみましょう。この2つのソフトは、「みんなで笑顔になれる」という楽しさを追求したという意味において、まったく同タイプのゲームなのです!

2008年のヒットゲームの共通項

 帰り道らしき学生たちが集まり、みんなでわいわいと「モンスターハンターポータブル2nd G」に熱中している姿を目撃したことはありませんか? リビングルームで「Wii Fit」をしながら、家族との間に楽しい会話が発生するのも、珍しい光景ではありません。ともに、みんなで集まり、会話のきっかけが広がっていくソフトなんですね。

  1. 1人でコツコツと遊ぶだけではなく、みんなで集まったときにこそ面白い
  2. みんなが集まったとき、面白さが膨らんでいく
  3. そのときに、ワイワイと楽しい会話が弾む
  4. みんなで笑顔になれる

 という共通項が、ともにピッタリと当てはまることに、ぜひ注目してください。ゲームを全然知らない人が、双方のゲームを遊んでいる人たちの光景を見たら、「プレイしている場所は違うけど、どちらも似たような楽しみ方をするゲームだなぁ」と思うかもしれません。

 実はこれ、上記の2タイトルだけの話ではありません。

コメント1件コメント/レビュー

ビデオゲーム創世記のPONGは二人で遊ぶことができますが、相手がいない場合はCPUが相手をしてくれました。ひとりで遊んでもそれなりに楽しいということがビデオゲームの他の娯楽には無い特徴だったと思います。今までは親が子供の世話をするかわりにゲームを与えていました。今後は親と子が一緒にゲームをするようになり、より幅広い年齢層を意識したソフトが売れるようになるのでしょうね。(2009/01/05)

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「「みんなで笑顔!」に凱歌があがる」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

ビデオゲーム創世記のPONGは二人で遊ぶことができますが、相手がいない場合はCPUが相手をしてくれました。ひとりで遊んでもそれなりに楽しいということがビデオゲームの他の娯楽には無い特徴だったと思います。今までは親が子供の世話をするかわりにゲームを与えていました。今後は親と子が一緒にゲームをするようになり、より幅広い年齢層を意識したソフトが売れるようになるのでしょうね。(2009/01/05)

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