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麻生さん、刺繍はいかがでしょう

2009年1月8日(木)

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 新年早々私ごとで恐縮ですが、私はノンポリです。極右論壇誌にも左寄週刊誌にも仕事でお世話になったことがあります。しかし、どっちにも沿えるし、どっちにも染まらない。と、調子よくカッコつけてる女なのです。

 ノンポリのうえ、何が政治家の資質だとか総理大臣としての格とはこういうものだということも、よくわからない。そういう愚かな、私は人間です。
 しかしこんな私にとっても、昨今の政局は面白い。正しくは、政治の世界で活躍する男性たちが、これがなかなか女々しかったりそうでなかったりで、目が離せません。

 麻生太郎さんは、私の印象では、まあまあそこそこの期待をされて総理になった方です。手元にある朝日新聞によれば、麻生内閣発足当時の支持率は48%でした。
 ところで、調べてみると、内閣発足当時の支持率は小泉さん78%、安倍さん63%、福田さん53%(いずれも朝日新聞調べ)と、時期が遅くなるにつれて下がっている、まるで後になると高得点の出ないカラオケのようで、次にマイクを持つ人はやりづらいことでしょう。

 さて、麻生さん。

 趣味は射撃で男性向けのマンガを好んで読み、歯に衣着せぬ物言いで有名な、硬派で洒脱なダンディ。
 そういうイメージで見ていました。

 蓋を開けてみると度の過ぎる放言と開きなおりが目に余り、そして漢字を読むのが苦手ということで、世の中の評価は手厳しいものがあります。

 すると、こうなるのです。「なんだ、たいしたことのない男だな」と。

 女なら、「なんだ、たいしたことのない女だな」とも言われるかも知れませんが、その前に、「やっぱり、女はたいしたことがないな」と言われることの方が多い。

 本コラムもこれで4回目。ここまでお付き合いくださっている皆様なら、私が、そう言われることが言うことが、そしてそれを受け入れることがいい悪いということを論じたいのではないことは、すでにご理解くださっていることでしょう。

 言い訳ついででもう一つ。これは男として見えている部分を論じているだけで、政治家として総理としてどうなのかを、私は言うつもりはありません。

 私がしたいのはただ、そういうような気がするのですが、あなたの周りではいかがですか、という問いかけです。

 で「たいしたことのない奴」です。

 たいしたことがないという烙印が押される前提が、「予想通り」よりも「思っていたほど」の方が、押された方のダメージが大きいような気がします。本人が受けると言う意味でも、押された本人を眺める周囲が受けると言う意味でも。

 例に出すまでもありませんが、ひとつ。ダークホースの金メダルの話は、みんな大好き。でも、国民的ヒーローが決勝に進めなかったなら、小さく舌打ちするでしょう。

 どうも麻生さんも、この悲劇の国民的ヒーローのような気がします。初回の内閣支持率は右肩下がりの延長上にありましたが、「でも、なんとかしてくれるんじゃないか」

 けれどもなかなかそうではなかった。

 すると、これだからおぼっちゃま育ちは、これだから学習院は、これだから金持ちは、と、総理にさえならなければ言われなかったであろう具体的な枝葉が繁るのです。

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「麻生さん、刺繍はいかがでしょう」の著者

片瀬 京子

片瀬 京子(かたせ・きょうこ)

フリーライター

1972年生まれ。東京都出身。98年に大学院を修了後、出版社に入社。雑誌編集部に勤務の後、2009年からフリー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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