• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「結婚するのに難がある女」とは?~『結婚難民』
佐藤留美著(評:三浦天紗子)

小学館101新書、700円(税別)

  • 三浦 天紗子

バックナンバー

2009年1月19日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

評者の読了時間2時間40分

結婚難民

結婚難民』 佐藤留美著、小学館101新書、700円(税別)

 未婚者のみなさん、婚活していますか?

 実際、「婚活」などという言葉が生み出されるほど、結婚に難儀する時代がくるとは誰も思っていなかったはず。

 ところが、2005年の国勢調査によれば、30~34歳男性の未婚率は、47.7%とほぼ2人に1人、35~39歳では30.9%とほぼ3人に1人は結婚していない有様です。女性の未婚率も上がる一方で、30~34歳で36.6%とこちらも3人に1人は独身という割合になっています。

 未婚でいる理由は、「シングルの快適さを手放せないから」「仕事や収入が不安定だから」「そもそも出会いがない」などさまざまですが、昨今の未婚率の高さはとかく男性のせいにされがちです。

 著者の問題提起もまずはそこにありました。

〈多くの結婚に関する本は、結婚しない男はすべて一緒くたに語った上、まるで「わたしたち女が結婚できないのは、あんたたち男が女を口説く甲斐性がないからだ」と言わんばかりです。本当にそうなのでしょうか?〉

 識者たちはロスジェネ男性の非婚理由を非難してばかりですが、著者は言葉の陰に隠された事情に光を当てます。

 たとえば、「男に責任感がないから結婚しない」という批判に対しては、著者はむしろ男性自身に責任感がありすぎるからだと反論します。

 ロスジェネ世代の男性が就職氷河期から現在まで舐め続けている辛酸は、周知のところ。特に非正規雇用の男性は低所得であることが足かせになってデートもままならないとあります。その上、ロスジェネ世代は〈結婚したら女房子どもは俺が食わす」という意識が高い人が多い〉ため、その思い込みに囚われて結婚をためらうというわけです。

 さらに、ロスジェネ世代が過分に収入などを気にするのは、自分の親が右肩上がりの経済成長に恵まれた団塊世代であることとも関係があると指摘しています。それほど努力しなくても安定した生活が手に入った親世代と自分とを比較し、「自分くらいの歳には、親は妻子を食べさせていた、家を買っていた」など、卑屈なまでのコンプレックスを感じています。彼ら個人ではどうにもならない経済的環境による問題もまた、結婚への自信を失う要因だと述べています。

13タイプの「結婚するのに難がある女」

 このように、女性である著者があえて男性の立場に立ち、男性擁護に回っている本書は、現代の結婚難を分析した類書がはびこる中、ある意味、特異な位置づけにあります。

〈私は徹底してロスジェネ未婚男性を応援する本が書きたくなりました〉

 現在の結婚難に、経済的な背景があるのは著者の指摘の通りでしょうし、ロスジェネ男性を応援したいという著者の思いは汲めるのですが、果たして本書は、男性への本当のエールになっているのでしょうか。

 まず、著者がまえがき部分で述べている次の論旨に、評者は引っかかりました。

〈未婚化・非婚化が進む背景には「結婚するのに難がある女」の存在があると確信するに至りました〉

 未婚化、非婚化の原因は女に問題があると言われれば、評者は女性ゆえ、それはぜひお聞きしたい、結婚するのに難があるとはどういう女なのか知りたい、と思うのも自然でしょう。

 本書では、結婚に不向きな危険物的存在として13の女性のタイプが挙げられています。

コメント5

「NBO新書レビュー」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

本当の問題は労務費ではありません。 熟練技能を持つ職人さんが 少なくなっていることです。

押味 至一 鹿島社長