• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

人はたえず「自分’」(じぶんダッシュ)を気にしてる

仲の悪い役員同士の会議も一変

  • 鈴木義幸

バックナンバー

2009年1月26日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 私が20歳代後半、臨床心理学を学ぶためアメリカに留学をしていたときのことです。コミュニケーションのトレーニングで、面白い実習がありました。

 受講者は全米各地から集まっていて、みな初対面。それなりのピンと張りつめた冷たい空気が部屋に感じられます。この緊張を解くため、トレーナーは次のようなエクササイズ(実習)を行いました。

初対面の人と“近づいた感じ”に

 初対面の2人で組をつくり、相手を見て“思うこと”を言い合います。思うことといっても、「あなたはたぶん明るい人だ」といった、客観的に検証しにくいことではありません。検証可能な事柄を当てっこしていくのです。

 「あなたは長男で、弟が2人いる」「2歳年上の奥さんがいて、名前はメリー」「釣りが趣味で、最近大きなブラックバスを釣った」「車はBMWの5シリーズ、色は黒」といった具合です。

 まず、片方の人が相手を見て思うことを1分間できるだけたくさん言います。次に交替して、もう一方の人が1分間。その後、答あわせを3分間ぐらいします。トータルでたった5分間。

 しかし、このエクササイズをやる前とやった後では、目の前の人との関係が見違えるように変わります。ありていに言えば、“近づいた感じ”がするわけです。

 私の相手は、60歳に届こうかという、ばりっとしたビジネスマンでした。齢の差もあり、私は、仕立てのいいスーツを着こなした彼と向かいあった瞬間、圧倒される感じを覚えたものです。しかし、5分後にはとてもリラックスした気分で、彼と自然に目を合わせ談笑していました。

 私たちだけでなく、どの2人組も楽しそうに話をしているのが感じられました。一気に部屋の空気は暖まり、昔からの旧友の集まりのような雰囲気が醸成されたのです。

自分は相手からどう思われているのだろうか…

 たった5分間の当てっこゲームで、どうしてここまでの効用が表れるのでしょうか。

 仮にAさんとBさんという初対面の2人がいるとします。AさんはBさんを見て、なんとなく「Bさんってこんな人かな」と思う。つまり予想を立てて「B’」(ビーダッシュ)を思い浮かべるわけです。同様にBさんも、「Aさんってこんな人かな」と、「A’」(エーダッシュ)を想像する。

 これは、日ごろから私たちが無意識に行っている頭の働きです。相手の人物像をある程度、想定しておくことで、円滑に対応できるよう脳をセットアップしているのです。

 さて、対人関係において、人は何を気にするかというと、この相手が思い浮かべている「自分’」(じぶんダッシュ)です。「相手からどう思われているか」ということですね。

コメント0

「鈴木義幸の「風通しのいい職場作り」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

企業や官公庁の幹部のメールボックスの内容が、まるごと数十万〜数百万円で売られている事例もある。

名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官