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心の充足こそ――グレッグ・ノーマン

Time out, okay?(それはタイムアウトで、いいだろう?)

  • 舩越 園子

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2009年1月29日(木)

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17歳の石川遼のマスターズ出場が注目される一方で、米国では53歳のグレッグ・ノーマンがマスターズに向けて練習を開始したというニュースが報じられた。

石川遼は特別招待枠による出場だが、ノーマンは何の資格でマスターズに出場できるのかと首を傾げる人もいるだろう。ノーマンはれっきとした自力出場。昨年の全英オープンで優勝争いを演じた末、3位タイになった成績で今年のオーガスタへの切符を掴んだ。

昨年のロイヤルバークデールでは往年のスターの思わぬ活躍に世界のファンが狂喜し、かつてノーマンを追い続けた米メディアたちは彼の黄金時代を思い出したかのように、こんな質問をぶつけた。

「来年のオーガスタでもキミの活躍を期待していいんだね」

 突然の大復活で勢い付いたノーマンの口から「イエス」という言葉が出ることを誰もが期待していた。しかし、ノーマンは、こう答えた。

Time out, okay?
(それはタイムアウトで、いいだろう?)

 オーストラリア出身のノーマンは1976年にプロ転向。83年から米ツアー参戦を開始し、80年代から90年代に3度も賞金王に輝いた。米ツアー通算20勝。86年と93年に全英オープンを制し、メジャー2勝も挙げた。

 しかし、「ホワイトシャーク」と呼ばれたノーマンのメジャー勝利数がたったの「2」で終わったことは、本人にとっても周囲にとっても意外な結果だった。マスターズや全米オープンでも幾度も優勝に王手をかけたが、最後の最後に勝利をさらわれてしまったノーマン。メジャーで勝利を逃した回数は、勝利を掴んだ回数の4倍の「8」だった。

 98年の肩の手術以降、成績は徐々に下降。96年にデビューしたタイガー・ウッズと入れ替わるように表舞台から退き、05年の腰の手術を最後にツアーから姿を消した。それからのノーマンは、ゴルフ用具やアパレル、コース設計、ワイン醸造などのビジネスに精を出し、第2の人生を謳歌し始めた。

 だが、そのときノーマンが本当の意味で人生を謳歌していたわけではなかったことが、昨年の全英オープンで明かされたのだ。

 全英オープンからも2005年を最後に遠ざかっていたノーマンが、なぜ3年ぶりに出場したのか。そのわけは大会の3週間前に結婚した元テニスプレーヤー、クリス・エバートとのハネムーンと翌週の全英シニアオープンの予行演習だった。

 そして彼は、こう言った。
「私の人生において、今、初めて、私生活と仕事のバランス、心と体のバランスが取れたような気がする」

 人生初の均衡。その支点となったのは、言うまでもなくエバートだ。

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