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いずれは帰農を考えている人たち必読の本

『ちょっと農業してきます』大桃美代子著 sasaeru文庫 成美堂出版 524円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2009年1月30日(金)

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『ちょっと農業してきます』大桃美代子著

『ちょっと農業してきます』大桃美代子著

 テレビや新聞で活躍するタレント大桃美代子が、新潟魚沼で黒い古代米を栽培するというエッセイ。魚沼とは中越大地震で災害を受け、現在は長岡市に合併された地区であって、名米「コシヒカリ」の主産地である。

 著者は初めての農業で、黒い古代米を収穫しようと、遠大な計画を立てた。もちろん、無農薬農業だ。まず2反の休耕田を借り、土作りから始めた。実は農業にとって、一番大変なのは土作りである。

 休耕田として何年も放置されたようなところでは、まさに大仕事となる。まず、米ぬかを440キログラム撒く。ついで魚かすを20キロまく。全体に平均に行き渡るように撒くのは難しいし根気のいる仕事だ。

 この下拵えした畑を本来なら鍬で梳き交ぜ土と肥料を馴染ませるのだが、現今どんな農家でも機械化が進んでいる。重い鍬を終日振るうなどという重労働は誰もしない。美代子ちゃんはみずからレンタルしたトラクターを運転して、2時間ほどで済ましてしまう。

 結構な高値がつく「コシヒカリ」を栽培している隣で、訳の分からぬ古代米を栽培されては、回りがかなわない。うっかりとなりの畑から受粉をしてしまうと、肝心のコシヒカリが台無しになる。回りの農家からは、花の時期が重ならないよう念を押される。

 無農薬で田畑を熟成させるには時間がかかる。人気タレントだからテレビ局が田植えのときにやってきた。テレビカメラが回る中での田植え。機械を使うわけにもいかず、中腰で手で苗を植えていく。米作り農家の苦労が身にしみる。

 そしてめでたく収穫にこぎ着ける。田んぼにはミミズがうようよしていた気味が悪い。でも有害な農薬を使わなかったからミミズの天国になったのだと気分を切り替えると、ミミズの大群も直視できるようになった。

 精米して出来た米糠を田んぼに撒いて、古代米のおにぎりをほう張ったところで、この項はおしまい。よく頑張ったね美代子ちゃん。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長