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森から見た農業、宇宙から見た農業

『いま、日本の米に何が起きているのか』 山本博史、阿部淳也、館野廣幸、牧下圭貴、渡邉吉樹著 岩波ブックレット 600円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2009年2月6日(金)

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『いま、日本の米に何が起きているのか』 山本博史、阿部淳也、館野廣幸、牧下圭貴、渡邉吉樹著

『いま、日本の米に何が起きているのか』 山本博史、阿部淳也、館野廣幸、牧下圭貴、渡邉吉樹著

 日本の稲作はたいへんに米の売価が低く、労働時間が長いので、稲作だけでは農民は食べていけない。

 このブックレットには農水省の調査結果で稲作農家の時給が、2007年に179円という驚くべき低さ、と報告されている。現在の最低賃金法687円の26パーセントという低さだ。農民は稲作だけでは食べていけない。

 日本政府は稲作の大規模化を図っている。さらに減反政策を推し進め、休耕田が増えていく一方だ。稲作農民たちは新しい可能性を求めて動き始めている。

 1つの大きな流れは有機農法である。いま、日本の米は好みの一極化が進み、どこへ行ってもコシヒカリ一辺倒だ。ところが日本で作られてきた米は500種類以上ある。

 米の多様性を取り戻すことが、人々の米離れを取り戻すことだ。有機農法が注目を浴びている。個性的な米を食いたいという気運が高まってきた。小さな田圃で有機農法で作られた米の、安心安全な米を求める人が増えてきた。

 有機農法の原則は3つある。
(1)化学合成農薬を使用しない。
(2)化学肥料を使用しない。
(3)遺伝子組み換え作物を作らない。

 農への不安の根本原因はこの3つである。確かに有機農法は雑草取り、堆肥まきなど手間がかかる。でも楽しみが多い。有機に従事している人は、たくさんのトンボやカエル、野鳥に出会える。またとない楽しみで、田圃に行くのが楽しみになったという。

 有機農法に対する言葉は従来の慣行農法である。慣行の方法は除草剤をむやみに散布する、田圃はこの時点で死ぬ。虫たちも魚たちも、鳥たちも死ぬ。味気ない田圃になってしまう。

 有機農法のもっとも大切な局面は、収穫後、消費者と接する場面だ。農家と消費者がお互いに手を携えて「提携」していくことだ。スーパーでコシヒカリ化した米を買うのではなく、消費者が農家にこんな米が欲しいと要請し、農家がそれに応えることを「提携」という。有機農法での収穫はビタミンもミネラルも豊富だと実証されている。

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