• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

人に自信を与える「物語」の力

オバマもジョブズも行った“過去の肯定”

  • 鈴木義幸

バックナンバー

2009年2月9日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 先日、ある部品メーカーさんで講演をしました。

 事務局の方が講演前に少し会社のことを知って欲しいとご連絡くださり、1時間前に到着。40分ほどかけてその会社を案内していただいたのですが、興味深い展示が随所にありました。

 玄関を奥に進んだところには、60年前の創業以来、一時代を築いてきた開発商品が年代順に並べられています。それぞれがどのような時代背景の下、どんな価値を生み出してきたのかを伝える説明もあります。

 さらに奥には、大きなパネルが掛けてあり、どんな具合に社員数が増えたか、どのような事業領域に乗り出したか、どのように海外進出を果たしたかといった歴史が、人目を引くデザインで描かれていました。

 パネルの横には歴代の社長の写真が並べられ、それぞれの人物像、語った言葉、残した功績などが紹介されています。

 自社の足跡を丁寧に丁寧に社員や来客者に伝えている、そんな印象を受けました。

風土のよい企業では「物語」が描かれている

 社内ツアーの後、短い休憩をいただき、いよいよ講演。対象は部長以上の経営層でしたが、あまりにみなさんの雰囲気がよく、ざっくばらんで、正直とても驚きました。

 たいていこの年代の方々は、自分が培ってきた仕事法は変えまいと身構えがちで、あまり積極的に講演を聴くような感じではありません。どう興味を引き出すかも私たちの仕事になります。ところが、この企業の経営層は違いました。最初からガードが低く、場に一体感があるのです。

 一概には言えませんが、多くの企業を訪問して思うことがあります。そこに「物語」が描かれているということが、企業の風土をよくする1つの条件ではないだろうか、ということです。ポジティブな雰囲気の企業は、過去から現在への様々な出来事が、きっちりと「線」でつながっているのです。

 10年前のあの出来事があったお陰で、5年前の出来事が起きた。そのお陰で半年前の出来事が起き、そして今がある。過去の出来事はすべて今を成り立たせるために存在したのであり、何ひとつ無駄はない。1章はこう、2章はこう、3章、4章と続いて、今の第5章がある。

 もちろん、時に企業は、予期せぬ出来事を経験するものです。リコール問題が起きて急に業績が悪くなる。打って出たはずの新規事業が泣かず飛ばずで赤字部門となってしまう。急速なコンペティターの伸びにシェアを一気に奪われてしまう、などなど。

コメント0

「鈴木義幸の「風通しのいい職場作り」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

グローバル市場でいい仕事をしたければ、まず「世界に通用する見識」を磨くことだ。

中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授