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部下に「感想」を表明する時間を与えよ

組織人は“アウトプット”で満たされる

  • 鈴木義幸

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2009年3月2日(月)

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 英語は暗記するだけではなく、作文や会話で使うことによって身につく。資格試験にあたっても、教科書を読みこみながら、過去問を解いていくことで実力になっていく……。

 “インプット”と“アウトプット”の相乗効果は、おもに勉強法の分野でよく強調されます。入力ばかりに時間を割きがちだが、出力にも同じくらいの時間を使うべし。出力過程でこそ必要な入力要素が明確となり、アウトプットはインプットを効率化させるのだ、と。

 こうした勉強法を心掛けている方は多いはずです。私もその効果はかなりあると思います。また、これは組織を活性化させたい場合にも適用できる方法だと考えています。

 ただし、個人の勉強ではすぐにでも実践できるのですが、集団に対してだと何をどうしていいかがイメージしにくい。職場でインプットとアウトプットの相乗効果を狙うには、具体的にどんなやり方があるのでしょうか?

アウトプットはインプットのためだけではない

 実例を挙げましょう。まず、ある大手メーカーで行われた社内イベントの話からさせてください。社員の方向性を揃え、“一枚岩”の結束を図るため、約300名の参加者が集結。パート1とパート2の二部構成で、大規模に開催されたイベントでした。

 パート1では、そのメーカーの商品を使用しているユーザーさんが登場し、商品を通して得た体験を語りました。続いて、開発のプロジェクトチームが商品発売にこぎつけるまでの試行錯誤、そのプロセスを披露しました。そして、経営トップから、これから会社が進もうとしている方向性、長期ビジョンが発信されました。

 パート2は、パート1の感想を300名の社員が共有するプログラムです。その進行役は私がやらせていただきました。「インプット」であるパート1に2時間、「アウトプット」であるパート2にも同じ長さ、2時間を費やしました。

 後半の2時間は終始、熱気に包まれていたように思います。イベント終了後、たくさんの参加者が「この感触を他の社員にも味わってもらいたかった」と、上気した顔で伝えてくれました。盛りあがるだろうと自信はあったのですが、正直、期待以上のリアクションでした。

 2時間かけてインプットしたものを、なぜまた2時間もかけてアウトプットするのか。理由は3つあります。

 1つ目は、アウトプットすることで、インプットしたものが強く頭に残るからです。これは冒頭のとおり、勉強法で言われていること。引き出しに「入れる」作業に加えて、自ら「出す」作業をすることで、記憶はより定着します。本を読んだり、誰かの講演を聞いたときに、得た情報を自分の内側にだけしまっておくのではなく、他人に話すと、それらはもっと鮮明なかたちで脳に刻み込まれます。

 2つ目は、他人がその事象をどう捉えているかに触れることで、多角的に、インプットしたものを見直す機会が得られるからです。例えば、パート2の最後に「自分がなぜこの会社に入社したか、その理由を思い出しました」という発言がありました。この感想を聞いて、自分の入社理由とイベント内容をリンクさせていなかった人も、同様の思索を広げた可能性があるわけです。

 3つ目は、インプットの共有効果です。パート1だけで終わりだと、「私の体験」に止まってしまうところが、お互いに感想を伝え合うことで「私たちの体験」へと昇華されていきます。一緒に体験した仲間である、という認識が生まれるのです。

思いを共有する機会はあるか?

 別の企業でお手伝いしたケースについてもお話しましょう。経営者のビジョンを社員に浸透させるための試みでした。

 経営トップから新しいビジョンが打ち出されたのだけれども、まだ社内に伝わっていないようだ。少なくとも現場を預かる部長層に、何がなんでもこのビジョンを実現させようという強い意志を持ってほしい。そんな願いが経営企画のスタッフにありました。

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