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石川遼へ、自分自身へ――タイガー・ウッズ

Just like anything.(何だって同じだよ)

  • 舩越 園子

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2009年3月5日(木)

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 米PGAツアーは、石川遼フィーバーと入れ替わるようにタイガー・ウッズ・フィーバーで沸き返った。

 米デビュー戦となったノーザントラストオープンで石川の予選落ちが決まった途端、翌週のWGCアクセンチュアマッチプレー選手権でタイガーが復帰するというビッグニュース。それまで毎日のように「Ryo」の発音練習を繰り返していた米メディアたちは、あっという間にその練習を忘れ去り、そこから先は「タイガー」の名ばかりを口にした。

写真:中島 望

写真:中島 望

 昨年6月、左足の痛みをこらえながら91ホールの死闘を制し、全米オープン覇者となったタイガーは、その直後に左膝を手術。以後、ツアーを欠場し、リハビリに専念していた。

 そのタイガーが約8か月ぶりに帰ってくる――マッチプレー会場には緊張と興奮が溢れ返った。

 タイガー専用の駐車場は選手用駐車場の一角に設けられていた。左右には「過去の優勝者たち」のネームプレートが貼られていたが、中央の1台分のスペースだけはノーネーム。それが、万が一の事態を防ぐため、あえて「Tiger Woods」の名を隠した厳戒態勢の表れであることは、しかっめ面で周囲を警備し続けるポリスたちの様子から、すぐに見て取れた。

 タイガーの練習ラウンドは早朝から行われるのが常。それを知っているギャラリーやメディアは、大会ウィークの火曜日の夜明けとともに続々と会場へ詰め掛けた。

 そして、久々の復帰となったこの日。「すべては以前と変わらない。いつもの仕事に戻るだけだ」と言ったタイガーは、午前6時半すぎに会場入りし、7時すぎから練習ラウンドへ。王者のルーティーンは何ひとつ変わっておらず、そんなタイガーの練習ぶりを眺めたギャラリーは1万3000人超。タイガーに対するアテンションは最高潮に達していた。

 練習ラウンド後の記者会見。日本のテレビ局がタイガーにこんな質問をした。「この数週間、リョウに対するアテンションが高まっているが、若いころから同様のアテンションを経験したアナタからリョウへ、このPGAツアーで成功するためのアドバイスはないか?」。

 タイガーの答えは、こうだった。

 Just like anything.
 (何だって同じだよ)

 「何だって同じ」とは「アテンションが特別な効果をもたらすわけじゃない」という意味だ。「アテンションがショットやパットに役立つわけじゃない。注目されているからと言って、その注目が優勝をもたらしてくれるわけじゃない。結局、時間をかけ努力をしなければ成功はない」。そう考えれば、石川に限らず、自分に限らず、注目の高さや低さ、有無に限らず、いや、果てはゴルフに限らず、成功は自力で掴み取るしかないという本質は「何だって同じだ」。

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