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「隣人のため」という働き方の薦め

利他行動はノーリスク、ハイリターン

  • 鈴木義幸

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2009年3月9日(月)

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 東北地方の会社で、役員を対象にしたリーダーシップのトレーニングを行ったことがあります。

 たいていの場合、役員の集団を前にして話し始めると、「若造が俺たちに何を言えるのか」という視線や雰囲気を感じることになります(現在の私は41歳です)。この雰囲気をいち早く打ち解けたものにし、「なかなか面白いじゃないか」と思っていただくようにもっていくのがコーチとしての醍醐味でもあります。

 ところが、この会社の役員は、全く違う雰囲気を最初から醸し出していました。皆さん、とても気さくで、ニコニコしているのです。

 東北地方の会社に出向いてトレーニングすることはあまりないので、「皆さん和やかなのは地域性なのかな」と、初めは思いました。「北国の役員さんたちは、穏やかで温かいのだろうか」。

 そこでランチの時、社長に伺ってみました。「役員の方々、とても雰囲気がいいですね。お互いに仲が良さそうだし。お国柄ですか」。

 社長は、そのえびす顔にさらなる笑みをたたえて言います。「いやー、東北でもダメなとこはダメよ。うちは周りの人のことを考えろって、口を酸っぱくして言ってるからいいんじゃないのかね。役員もみんな朝来てトイレ掃除とかするわけよ」。

 この会社では、一般社員はもとより、役員、はたまた社長までトイレ掃除をしているそうです。“偉く”なってしまわないように。“自分、自分”でなく、周りの人のために力を使うことを頭と体に染み込ませるべく。

“スリッパ”から始まるチームワーク

 そういえば、巨人でV9を成し遂げた川上哲治監督も、繰り返し選手に言っていたことがあったそうです。「トイレのスリッパを揃えろ」と。

 用を足したら、次の人が使いやすいように、履物を整えて出る。そのくらいの周りの人への配慮もできない者が、どうしてチームワークを発揮することができるのか。常に、他人の立場になってものを見ろ。それを象徴するメッセージが「トイレのスリッパを揃えろ」だったわけです。

 風通しのいい職場には他人への配慮があるものです。周りの人のためになろうとする、メンバーの心のベクトルが見つけられます。隣の人が課題を成し遂げ、目標達成をすることに力を使っている。

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