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いい意味の「ドキドキ感」――ローリー・マキロイ

It's healthy to get nervous.(ナーバスになるのは当たり前だよ)

  • 舩越 園子

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2009年3月12日(木)

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 アリゾナ州ツーソンで開催されたWGCアクセンチュア・マッチプレー選手権の練習日。ドライビングレンジにローリー・マキロイの姿があった。

 北アイルランド出身のマキロイは弱冠19歳。2歳で40ヤードドライブを放っていたという逸話もあるほど幼少時代から頭角を現し、2007年には世界アマチュアランク1位へ。その年にプロ転向し、欧州ツアーのデビュー2戦ですぐさまシード権を獲得。そして今年2月、ドバイデザートクラシックを19歳273日の若さで制覇。世界ランクを急上昇させて同大会の出場資格を得た。

写真:中島望

写真:中島望

 それまでマキロイがプロとして出場したのは欧州ツアーでの37試合。その37試合目のドバイで初優勝を飾り、38試合目となったマッチプレーは彼にとって米ツアーデビュー戦だった。

 「やっぱりアメリカでの初戦となると、ローリーはドキドキしているんでしょうね?」と、傍にいたローリーの父親ゲリーに話しかけてみた。すると、父親いわく、「いやいや、息子は緊張なんてしてないよ。すでに多くの試合を経験してきているし、彼はコースを離れると明るくハッピーな子なんだけど、コース上では、とても冷静沈着なんだ」。

 緊張なんてしてない?本当にそうなのだろうか?どうも納得がいかなかった。プロとしての実績は3年目。優勝経験もあるのは事実だが、19歳という年齢、米国での初の試合出場となれば、緊張しないわけないのではなかろうかと、そう思えた。

 そう思いながら、石川遼が米ツアーデビュー戦となったノーザントラストオープンの記者会見で、ふと口にした言葉が頭に蘇った。「プレッシャーを感じるか」と米国人記者から尋ねられた石川が「プレッシャーと緊張って、違うんですか?」と逆に質問したのだ。その記者はきっちり返答できず、その質疑は曖昧のまま打ち切られてしまったのだが、マキロイの父親は私の問いかけを「プレッシャー=重圧」と受け取り、「それはない。息子はのびのびプレーしていますからね」と言いたかったのかもしれない。

 それならば、ドキドキ感って何だろう?「緊張」って何だろう?英語のナーバスと同意?直訳すれば、むしろ「テンス=tense」のほうが近い?ドキドキ感と緊張が同意だとしたら、それはアスリートが戦いに挑むとき、抱くべきポジティブなものか、それとも取り除くべきネガティブなものか……。

 そんなことを禅問答のように繰り返し考えていたら、マキロイがこんな一言を口にした。

It’s healthy to get nervous.
(ナーバスになるのは当たり前だよ)

 マッチプレーは約8か月ぶりにツアーに戻ってきたタイガー・ウッズの復帰第1戦優勝が期待されていた。が、そのタイガーが第2マッチでティム・クラークに敗れるという大番狂わせが起こり、タイガーを倒したクラークをマキロイが第3マッチで下してベスト8進出。それゆえマキロイへの注目度は一層アップした。

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