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ひそやかな闘志――ジェフ・オギルビー

Just because it annoys me.(だって、むかつくから)

  • 舩越 園子

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2009年3月19日(木)

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 アスリートに闘志は不可欠。往々にして彼らの闘志の源は生来から備わっているものだ。平たく言えば、無類の負けず嫌い。その負けず嫌いぶりは幼少期から日常生活において発揮されているようだ。

 家族や友人たちとトランプやモノポリーをしたり、ちょっとした競争をしたりしたとき、「負けると悔しくてたまらず、『もう1回やろう!』を繰り返し、自分が勝つまで何度でもやっていた」なんて話を、タイガー・ウッズからもアニカ・ソレンスタムからも宮里藍からも聞いた。

写真:中島望

写真:中島望

 今年のWGCアクセンチュア・マッチプレー選手権を制し、2006年に続く同大会2度目の優勝を飾ったオーストラリアのジェフ・オギルビーは06年全米オープン覇者でもある。昨年のWGC-CA選手権でも優勝。「ビッグ大会に強い男」ぶりは、今回の優勝でさらにアップした。

 それにしても、マッチプレーでオギルビーの勝率が高いのは、なぜなんだろう。

 「僕はもともと、1対1の激しい競り合いが好きなんだ」

 オギルビー家は英国皇族とスコットランド王室の血を引いている。もっとも本人は「そんなことは遠い昔の話。もはや全然、関係ないよ」と照れ笑いしているが、「アナタには、やっぱりどこかロイヤルな気品が漂っていますよね」と言ったら、すこぶるうれしそうに「えっ、ホント?ありがとう」と喜んでいた。

 そんなオギルビーゆえ、日頃は闘志や負けん気をむき出しにするタイプではないのだが、こんな一言を聞いたとき、彼の負けず嫌いぶりがよく分かった。

 Just because it annoys me.
(だって、むかつくから)

 この言葉、試合会場で出たものではない。スポーツジムでトレッドミル(機械の上で走るランニングマシーン)をやるとき、すぐ隣で見知らぬ人が走っていたら、オギルビーは絶対にその人より、たとえ1マイル(時速)だけでも速く走るそうで、その理由が「だって、むかつくから」。それぐらい彼は何においても負けることが嫌いなのだ。

 しかし、スポーツジムのマシーンで速さを競い合うときに闘志をむき出しにすることと、ゴルフで競い合うこととはワケが違う。とりわけマッチプレーは、闘志をむき出しにしたら、逆に冷静さを失ってマイナス効果をもたらすのではないか。

 「その通り。ストロークプレーとマッチプレーの最大の違いは、自分の頭の中にあるものを相手にどれだけ見せるか見せないか。マッチプレーのときは、とにかく僕が何を考え何を感じているのかを絶対に相手に見せちゃいけない。ただでさえ手ごわい相手なんだ。こっちの手の内をさとられてしまったら勝てない。そこがマッチプレーの激しさ。ストロークプレーよりマッチプレーのほうが格段に激しい競い合いなんだ。だから僕はマッチプレーが好きなんだけどね」

 初日の1番ティに上がるとき、オギルビーは自分にこう言い聞かせていたそうだ。

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