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「相棒」はゲームでもヒットを飛ばすか?

2009年3月19日(木)

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 この春、要注目のソフトといえば、ニンテンドーDS用ソフト「相棒DS」(テクモ)で決まりです!

2人とともに難事件の解決に挑む「相棒DS」(販売:テクモ)。原作の雰囲気を壊すことなく、きっちりとゲーム化されているのが素晴らしい。

2人とともに難事件の解決に挑む「相棒DS」(販売:テクモ)。原作の雰囲気を壊すことなく、きっちりとゲーム化されているのが素晴らしい。
(c)テレビ朝日・東映
(c)TECMO,LTD. 2009

 高視聴率を叩き出している人気刑事ドラマ「相棒」のゲーム化作品です。原作の世界通り、水谷豊・寺脇康文らの俳優陣もそのまま実写で登場。2人が事件の解決に挑む姿が描かれます。

 なぜ、これが要注目ソフトなのか? じつは、これまでに作られた、俳優が実写で登場するゲームには、目立つヒット作があまり存在しないのですね。

 俳優をそのままゲームに登場させ、なおかつヒットさせるには、きわめて高いハードルがある。最大の難関は、ゲームが「なんでもアリ」の世界だということでしょう。

 ゲーム内の登場人物は、どれだけ荒唐無稽であってもいい。人間でなくたってかまわない。ユーザーの興味を引くために、どんな反則技も許されます。あらゆる手を使って注目を引き、ユーザーに興味を引いてもらうことを目指しているのです。

 このため、ゲームに俳優を出演させ、ごく普通の人物を演じてもらい、そのキャラクターに注目を集めるのは困難なのですね。それは重火器すら持ち込み可能なルール無用の戦場に、素手で戦いを挑むようなもの。最初から巨大なハンデを背負ったままの、きわめて分の悪い勝負になるのです。

ゲーム内でも光った「俳優の力」

 しかし「相棒DS」は、そんなハンデ戦に、鮮やかに勝利してみせました。

 実写映像をフル活用し、テレビドラマの世界をそのまま再現。ルール無用の戦場に素手で飛び込んでいるにもかかわらず、面白いゲームとして成立しています。ゲームの歴史上、きわめて稀有な成功例といえるでしょう。

 勝因は2つありそうです。

 ひとつは、原作である刑事ドラマ「相棒」が持つポテンシャルの高さです。2006年に単発ドラマとして放送されて高評価を得て、2002年からはテレビ朝日系で連続ドラマとして放送開始。じわじわと人気を高め、いまではつねに高視聴率を獲る人気番組になりました。2008年には東映で映画化され、大ヒットを記録したのは記憶に新しいところです。もともと多くの人に愛される確固たる土壌があるからこそ、ゲーム化されても、揺らぐことのないクオリティーが保たれているのでしょう。

 そしてなにより、俳優陣が素晴らしいことです。とりわけ水谷豊が演じる杉下右京というキャラクターの魅力は際立っています。テレビドラマのままの姿で、もちろん派手なメイクも衣装もしていない。なのに、そこらのゲーム内の登場人物よりも、はるかにクセのある「キャラ」として、ゲーム世界の中で存在感を見せつけ、ぐいぐいとストーリーを引っ張っていきます。このゲームのふたつめの勝因は、そこにあります。

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「「相棒」はゲームでもヒットを飛ばすか?」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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