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できるジャーナリストに聞く、人脈の広げ方

2009年3月26日(木)

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女々しいイラスト

 タナカさんは45歳。職業は新聞記者。所属する記者クラブはナシ。遊軍というやつです。

 事前に得ていた情報によると、
「キレ者」「表裏左右問わず人脈が広い」「びっくりするような事件をつかんでくる」
 ということで、どんな方なのかと恐れをなしておりました。

 髪はぼさぼさで眉間には深いしわが刻まれており、ダークスーツの上に羽織ったトレンチコートの襟を立て、少し猫背でのそりのそりと歩く。眼光鋭く、アナタがこれまで重ねてきた嘘など全部お見通しという雰囲気。口数少なく、たまに聞く声は低く、短い。煙草はピースかハイライト。登場時のBGMはBilly JoelのHonesty。

 そんな姿を想像しませんか。
 私は、そう思っていました。

 猫背以外、全部外れ。

 多色使いのセーターにチノパン、左手薬指には結婚指輪、つぶらな瞳に30代で十分通じるつやつやした肌の「休日のお父さん」然としたタナカさんは、Uptown Girl的な足取りで、職場を訪ねた私を喫煙室脇のリフレッシュスペースに誘います。

 ソファに腰を下ろすなり一言、「何でも聞いてください」

 本題は、別のところにあったのです。
 ですのでそのあたりのお話は手早く伺いまして、一番聞きたかったことに話をスライドいたします。

 どうやったら、人脈が広くなるんでしょう。

「まあ、たまたまってのもあるんですけどね。興味を持っていろいろやっているうちに、チャンネルが開けてくることもありますし。私はもともと、世の中で起きていることに対して興味がある、本当のことを知りたいという気持ちがあるんですね」

 なるほど。
 人脈、広くするだけでなく、深くするために心がけていること、ありますか。

「懐を割って話すことですね。要は自分をさらけ出すわけです」

 タナカさんは簡単におっしゃいますが、それは結構なかなか、難しいことではないでしょうか。

「繕っても仕方ないんですよ。顕著なのは、犯罪被害者に取材するときですね」

 それは、どうしてですか?

「先方はよく見ています。この記者は単なるビジネスで来ているのか、自分のことを本当に知ろうとして来ているのかを。だから、繕っても仕方ないと言うんです。そこまで極端な例じゃなくてもね、だいたいなんとなくわかるでしょう」

 だいたいなんとなくわかる。

 例えば、こんな話があります。

 コバヤシさんは中間管理職。今日は取引先からの企画提案に、NOと言わねばなりません。実はその企画、コバヤシさんはいいと思っている。やりたいと思っている。上司のオオバヤシが「これでいこう」と決めた別の企画よりずっとリーズナブルでいいと思っているのですが、上司オオバヤシはコバヤシさんの提案に頷かなかった。その理由がわからない。わからないまま、個人的にはいいなと思った企画に「NG」と言わなくてはならない。
 コバヤシさんは悩みます。「取引先に、なんて言ったらいいんだろう」

 話は変わりますが、たいていの会社で上司が部下より給料をたくさんもらっている理由は、場合においては、NOと言う、謝罪をするという、精神的に堪える仕事を、部下に替わってしなくてはならないという責務を負っていることに対する“手当”だと私は考えています。

 社長さんたち経営陣の給料が高いのも、何かあったときに率先して責任をとれる、つまり辞任できるように、蓄えをしてもらっているのです。株主に対してというだけではありません。世の中に対してもです。

 話を戻します。

 さて、私はコバヤシさんの気持ちがわかる、と思ってしまいます。
 なぜならば、経験があるからです。

コメント5件コメント/レビュー

タナカさんのクレド、まさに人脈を広げる究極の奥義が開陳されているではないですか。クレドをひっくり返せば、「本音を明かさない」「偏った見方をする」「人の迷惑を顧みない」となるでしょうか。そんな人に対して誰が心を開くでしょう。男らしくハードボイルドに心を武装し偏屈な拘りを貫き通すより、女々しく自分をさらして、同時に相手を思いやることの方が、ジャーナリストとして最も大切な「信頼」を獲得する最善の手段であると言うことだと理解しました。(2009/04/02)

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「できるジャーナリストに聞く、人脈の広げ方」の著者

片瀬 京子

片瀬 京子(かたせ・きょうこ)

フリーライター

1972年生まれ。東京都出身。98年に大学院を修了後、出版社に入社。雑誌編集部に勤務の後、2009年からフリー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

タナカさんのクレド、まさに人脈を広げる究極の奥義が開陳されているではないですか。クレドをひっくり返せば、「本音を明かさない」「偏った見方をする」「人の迷惑を顧みない」となるでしょうか。そんな人に対して誰が心を開くでしょう。男らしくハードボイルドに心を武装し偏屈な拘りを貫き通すより、女々しく自分をさらして、同時に相手を思いやることの方が、ジャーナリストとして最も大切な「信頼」を獲得する最善の手段であると言うことだと理解しました。(2009/04/02)

で、人脈の広げ方はどうなったんですか?タナカさんの人となりでどう人脈を広げるキーワードがあるかさっぱりわかりません。(2009/03/27)

今日の記事は、全く内容が理解できませんでした。単にわたしの【オツム】が足りないだけでしょうか。(2009/03/26)

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